はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

塔楼

オリンピック・レガシー

オリンピックがもたらした施設には、独特の残り香がある気がする。熱量というか、誇りというか、執念というか。個人的にはそうした雰囲気に魅力を感じるので、開催都市を訪れた時には無意識的にオリンピック関連施設を訪れていることが多い。ブログの過去記…

微ズレ

「塔博士」「耐震構造の父」として有名な内藤多仲が設計した二代目通天閣。見に行きたいものリストの上位に入っているのになかなか行かなかったが、ついに訪問することができた。直線で構成されているのシルエットが、思っていたよりシュッとしていて、かっ…

山頂の地下空間

今治公会堂の緞帳に描かれている総延長が4kmを越える3連吊橋の来島海峡大橋は、亀老山展望台から眺めたものだ。この眺望も素晴らしいが、展望台自体もすごかった。隈研吾による設計で、1994年につくられたという。来島海峡大橋の完成が1999年だから、ここ…

名塔に大空間を与えたEV

あらためて写真を眺めても、エッフェル塔はすごいな。ここまで多くの人に感動を与えられる構造物も珍しいんじゃないか。誕生当時のディスられっぷりは凄まじかったようだが。 ひとつひとつの部材が極めて注意深く構成された肌理の細かさにも驚愕するけど、な…

喫煙祭壇

昨年の夏、山口へ出張した際に街をうろついていたら、たまたまブルータルな雰囲気の建物の脇を通った。よく見てみると、山口市民会館と書かれている。回り込んでみると特徴的な階段が目に止まり、誘われるように登った。そのアプローチの先にあったのが、上…

水を配る塔

どうにも年度納めができないままにうっかり新年度を迎えてしまいそうで、なんとも冴えない体調が続いている。休日だった今日も朝からぼんやりしていたが、一念発起して以前から気になっていた千葉県水道局による「桜の季節の見学会」に出向いてみた。それは…

世界屈指の夜景

素晴らしい電波塔を至近距離から拝めるという稲佐山山頂に行ってきた。なにしろ、そのための立派な展望台があるのだ。乗ろうと意気込んでいたロープウェイが点検のために運休中だったことや、やたらと寒かったことなど、全く気にならないほどステキな眺めだ…

廃墟になった塔

僕はかつて新札幌の職場に勤務していたこともあり、JR千歳線の車窓から「北海道百年記念塔」を日常的に眺めていた。もちろん、旭川に住んでいた小学生の時も含めて、過去に数回訪れたこともある。鮮明な記憶が残っているわけではないけれど、そこにあって当…

愛くるしい塔

脳天気に晴れ渡った空の元で、たいへん夏らしい港の風景を撮ることができた。しかし、その主役たる博多ポートタワーは、頭でっかちで短足というなんとも垢抜けないフォルム。中心にはごついエレベーターシャフトがあって透過性も何もないし。つまり、タワー…

海底観察タワー

玄界灘に面する波戸岬の「唐津市玄海海中展望塔」に立ち寄ってみた。波戸岬は「日本本土最北西端」なんだそうな。そんなこと言われても全くピンとこないが、高らかに一番を名乗る姿勢は尊重したいね。 あたかも水族館のように海底約7mの様子を観察する体験は…

海中基地

先日訪問した勝浦の「海中展望塔」のことを考えるたびに、映画「007 私を愛したスパイ」を思い起こす。悪役の海中基地「アトランティス」が脳裏をかすめるのだ。この展望台が海中からざばーっと現れてくれると最高だよなあ。 確証はないけれど、「007 私を愛…

超巨大モノリス

チューリッヒでは様々な場所からやたらでかいコンクリートの箱がチラチラ見えて、なんとなく気になった。古い鉄道高架橋の桁下空間利用事例を見に行ったら、たまたまこれが通りの奥にチラリと見えたので、おそるおそる近づいてみた。 窓がないのでオフィスビ…

再生煙突

ロンドンを訪れている大山顕さんのツイートにより、驚愕の情報がもたらされた。長い間放置されていた有名な都市内廃墟物件の「バタシー発電所」の4本煙突のうち3本がなくなっているというのだ。ちなみに上の写真は、2011年の放置状態の様子。 バタシー発電所…

タワコレ

昨年あたりから、「タワー」をコレクションをしている。収集の対象は有名な塔ではなく、どこの街にもある無名の電波塔だ。集め始めてみると、思っていた以上に多様な形態が存在しており、それぞれに個性のようなものを感じることができる。 コレクションのル…

海から見る電波塔

本日は東京港を巡る某クルーズ船に乗った。僕は様々な港湾でクルーズ体験をしてきたが、これほどフラストレーションがたまる船にはなかなかお目にかかれない。なにしろ、ものすごくいい天気なのにオープンデッキがないのだ。窓は塩で汚れているし。ベテラン…

環状列塔

先日、はじめて鳥取と島根を訪問した際に、せっかくの機会なのでベタ踏み坂として有名になった境港の「江島大橋」に立ち寄ろうと思い、レンタカーを走らせた。するとその途中で「なんだこれは!!ひょっとしてアレを降臨させるためのものなんじゃないか!?…

パリの覚悟

凱旋門から見たエッフェル塔の写真は、いろんな場面でしょっちゅう使っているので、このブログにも載せているもんだとばかり思っていたが、まだだったようだ。(追記2015.8.10:写真は2013.10.12「景観を破壊する建造物」に使っていた。エッフェル塔の名前と…

謎の塔

佐倉市の丘の上にある「羽鳥調圧塔」を知ったのは、友人のツイートがきっかけだった。こんなすごいものが身近にあることをなんで僕は今まで知らなかったのか!と焦ったが、落ち着いて考えてみると、20年ほど前からその存在を認識していたことを思い出した。…

きのこの給水塔

3年前のクリスマスの日はローマで過ごした。サンピエトロ広場でベネディクト16世の説法を聞いた後に、EUR(エウル)というエリアを訪れた。クリスマスのために完全に機能停止していた街からは、ファシストの壮大な夢の断片が感じられた。 ネルヴィの手によ…

樹木を越えた何か

シンガポールのベイエリアに2年前にできた植物園には、極めてインパクトが大きい塔状の装置群が設置されている。紫に塗られたスチールのパイプが外皮を構成し、そこを覆うために植物が強引に配置されている。太陽光発電装置、換気装置、雨水収集装置、エコに…

大仏アテ

我が家のある千葉市から水戸やつくば方面に車で向かう時は、今のところルート選定が少々悩ましい。首都高を経由して常磐道で向かうのが一番効率的ではあるが、渋滞に巻き込まれるリスクがつきまとう。国道16号で柏に行き、そこから常磐道に乗るというのが距…

欧州鉄塔

本日の打合せの最中、相手の方が「日本にはそこら中に送電鉄塔があって残念」とおっしゃったので、「いやいや欧州にもたくさんありまっせ」と言いつつ、スイスアルプスのグリムゼル峠(アルプス越え)をがんばって乗り越える送電鉄塔たちの写真を見せた。す…

道に迷って炭鉱に着く

世界遺産にもなってるドイツのフェルクリンゲン製鉄所を見に行った帰りに、うっかり道に迷ってしまった。全く意図せず、フランスに迷い込んでしまったのだ。そして、妙に狭くて荒廃した道を通る羽目に陥り、心底びびった。そこからチラリと見えたのが、上の…

南仏大観音

2年前、エッフェルが設計したガラビ鉄道橋から、カラトラバが設計したリヨン・サン=テグジュペリTGV駅のに移動する途中、ほぼ思いつきでル・ピュイ=アン=ヴレ(Le Puy-en-Velay)という街に立ち寄った。妙に尖った地形が気になったので。 わりと大きめの…

フランスの猫たち

プレゼン資料をつくるために海外で撮った写真を漁っていたら、なかなか魅力的な写真を発見した。フランスの高速道路のパーキングエリアから撮った写真に、これでもかと言うほど送電鉄塔が写り込んでいてびっくりした。広大な土地を遠慮無く自由奔放に使い、…

鉄筋コンクリート教会

このブログは自分自身の備忘録としてそれなりに機能している。しかし、アップしたと思い込んでいるネタをうっかり記載していなかったというケースが、わりと頻繁に起こっている。どうやらツイッターやフェイスブックに気楽にアップしたものを、このブログに…

時空を越えるコンクリート塔

複雑で繊細で豊かな表情を持つ長崎の海洋風景の中に、3本のコンクリート塔がそびえ立っている。その眺めはあまりに異様。常軌を逸したスケールと不思議なテクスチャーのコンクリート塔がある風景は、ミニマルでシュール。そこにいても夢を見ているような気分…

頭でっかち

すでにミラノのゴージャスさ加減にお腹いっぱいになってきているのだけど、頻繁に隙を見せて息継ぎをさせてくれるのがミラノのいいところ。こういう体験はパリでは得られなかったな。パリにはうんざりするほど打ちのめされたから。 たとえば、とんでもなくこ…

真っ直ぐではない塔

バルセロナのモンジュイックの丘にあるカラトラバがデザインした通信塔。これが、想像以上にさわやかなかっこよさだった。 カタルーニャの突き抜けた青空のせいなのか、オリンピック会場のばかばかしいほどの空虚感とのマッチングに感激したせいなのか、前日…

二重らせん展望台

シュトゥットガルトの公園の高台にあるキレスベルクタワー。なんなんだこの浮遊感は。二重らせんの階段によってより不思議な雰囲気が増している。見ているだけでひやひやするが、登ってみるとさらにひやひやする。だって、結構揺れるんだもの。 よく見ると、…