2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧
海外旅行を促すためのガイドブックをつくっていて、なにが一番たいへんだったというと、旅行に行きたい気分との戦いであった。特に終盤の「モデルコース」を組み立てているときがつらかった。自分が行く気持ちで、全力で調べて、全力で組み立てたためだ。 も…
大型連休には秋田に行ってきた。旅の直前になって、秋田のドボク的見どころってなにかなあと思い調べていたところ、「現役の油田」という文面を発見し、油田なんて見たことがないよ、これは行かねば!と急激にテンションが上がった。 そこは「八橋(やばせ)…
博物館の王様と言えば、大英博物館だろう。古今東西のアーカイブの充実っぷりは、想像をはるかに超えていた。各種の侵略を繰り返しながら略奪してきたものだろう、という側面も窺えるが、ここだからこそしっかりアーカイブされているという厳然たる事実も目…
大英博物館やルーブル美術館をはじめとする欧州各地の古いゴージャス建築では、その中庭に後からガラス屋根を設置することで、天候や季節に左右されない内部空間として活用することが増えてきた。しかも、その屋根構造そのものがひとつの見どころとして成立…
クリスチャン・メンが設計したガンター橋。ケーブルをコンクリートでラッピングした形式は、斜版橋と呼ばれている。いろんなところで写真を見ていたけど、斜版と桁が一体となった側面がのっぺりしていて重鈍な印象があり、正直なところ、それほど好きではな…
少し気が早いのだけど、あまりにもうれしいので、うっかり告知しちゃいます。 このブログにも多数アップしている欧州ネタをギュギュッとまとめて、6月2日3日に自由国民社より立派な書籍として出版されます。なんとオールカラーの144ページ、税込2,484円。こ…
昨年の夏にシンガポールに行った際、あまりのコンテンツの多様さと濃度にまいってしまった。うっかりブログに残していなかった物件がまだまだあるのだけど、これだけはさっさと書いておくべきだった。オランダを本拠地とする建築設計事務所のOMAによる変態団…
かつて秋田市の発展を支えた水源地の藤倉ダムは、1911(明治44)年から使われはじめて、1973(昭和48)年に引退した重力式コンクリートダムだ。堤体の直上に架かるトラス橋や右岸側の岩をぐるりと迂回する放水路などの周辺施設も現役当時の姿のままに残され…
今年の大型連休は、秋田に滞在した。かつて自分が設計に関わっていた橋梁や道路を巡るとともに、この地に根を生やした大学の同期に会うためだ。各所で素晴らしい体験ができたので、すっかり秋田ファンになってしまった。 その際、いつか訪れたいなあと思って…