はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧

埋立地の記憶

埋立地にずらりと並ぶ巨大団地と、豪雨で増水した夏は透明だったであろう緑色のプール。その水面にはラジコンの船が悠々と走っている。なんともシュールなシーンだが、いろんな思いを巡らせることができる、実に深みがある風景なのだ。 昨日は「思い出のこじ…

迷彩ペイント扉

先日たまたま通りかかった複合商業施設にて、衝撃的な消火設備や電源設備の扉に出会った。そこそこの厚みがある石材をゴージャスに貼り付けて、おそらく地中海の石積風の演出を徹底している壁面もすごいが、なんとスチールの扉部分は手書きでペイントされて…

治水ヒーローたち

このたびの台風19号で被災されているみなさま、謹んでお見舞い申し上げます。現時点でも収束できないばかりか拡大する状況も多々ありますが、早期に安心が得られるよう、心よりお祈り申し上げます。また、台風15号の被害を受けてさらなる苦難に直面している…

空港見物

スペインのバスク地方の空の玄関口であるビルバオ空港、またの名をソンディカ空港、さらにまたの名をロイウ空港のターミナルビルは、バレンシア地方出身のサンチャゴ・カラトラバが設計したもの。氏が手がけた構造物は、その土地の文脈を読んで最適解を導く…

感動できる構造

お正月のバスク紀行より、一見すると地味なんだけど高い感動が得られるエスカルドゥナ橋を。カルロス・フェルナンデス・カサド事務所の設計で1999年に竣工したこの橋は、曲線桁の上部にがっちりした大きなトラスが斜めに配置され、さらに幅員が広い歩道上部…