はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

2007-11-01から1ヶ月間の記事一覧

縁や運や偶然

個人的な話で恐縮だが、僕はここ一年ほど、工場鑑賞を中心としながら、「縁」や「運」や「偶然」を感じる機会がとても多い。そんな人間関係は、実に心地よい。こうした現象は、やや神がかったように語られることが多いけど、その正体はなんなのだろうか。仮…

熱の道

コンビナートでは、大小のパイプをよく見かける。パイプが群になって、全体が構成されているようにも感じる。個人的には、大好きな存在だ。そもそもコンビナートは『結合』という意味のロシア語なので、プラント同士をつないで様々な物質をやり取りしている…

懸垂

懸垂式モノレールの軌道。モノレールの形式を大別すると、車両が軌道を跨ぐ「跨座式」と、軌道から車両を吊り下げる「懸垂式」の2通りがある。 詳しく知らずに書いてしまうが、懸垂式のメリットって、なんだかわからない。建設コストは跨座式よりもずっと高…

都会らしさ

高度空間利用された汐留の道路用地。上から、新交通システムの軌道、周辺の建物と駅舎を結ぶペデストリアンデッキ、道路がある地盤、サンクンガーデンがある地下空間の4層構造である。 ふと気がつくと、都市空間は人の空間認識能力を超えるほどの複雑さを伴…

反復

決してこの事例が良いとは言わないが、プレキャスト部材は面白い効果を生み出す。つまり、繰り返しの効果。単調なものが繰り返され、一定のリズムを生み出し、全体を構成する。そのスケールが大きくなればなるほど、または、基本の単位が小さくなればなるほ…

ジャンクション

個人的なことだが、都市内のジャンクションは異様にカッコいいと思っている。住宅都市整理公団の大山顕さんが、超広角で撮影したJCT写真コレクションをずらりと並べている。これ、すごい。高架橋はかつて、都市の先進性を象徴する構造物だった。東京オリ…

竹細工

中国の建設足場には、竹が使われる。という話は、本当だ。昨年上海を訪れたとき、たくさん鑑賞してきた。さすがに巨大な新築ビルでは使っていないようだが、ちょっとした集合住宅や外壁工事など、街のあちらこちらで目にすることができる。遠目から見ると、…

道路と航路

湾を跨ぐ道路は、航路を横切るケースが多い。 航路を確保するためには、その区間に橋脚を入れられないだけでなく、路面の位置も上げなければならない。路面の位置が高い橋は、建設費も高い。だから、航路以外の部分はできるだけ低くしたい。 という当たり前…

フラクタル作業

ビルなどをつくる際に、建設資材を吊り上げるタワークレーンは不可欠だ。 ビルの成長とともに、どんどん高いところに移動して、大活躍する。 役目を終えたタワークレーンは、どうなるか。 彼よりも少し小さなクレーンを吊り上げて設置し、彼を解体して吊り降…