はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

2015-01-01から1ヶ月間の記事一覧

鉄の分子模型

ベルギーの首都のブリュッセルの観光名所といえば、絢爛たる広場のグランプラスか、華麗なアールヌーボー様式の建築か、過度な期待は禁物の小便小僧あたりだろうか。いやいや、鉄の分子構造を1650億倍という訳の分からない拡大率で高さ100mを越えるサイズに…

ダッチ堤防解体新書

先ほどダッチ・ドボク・ファン必携の書をご紹介いただき、見た瞬間に買い取った。『Dutch Dikes』というストレートなタイトルの大型本だ。英語版なので(僕は)瞬間的に内容を理解できるわけではないのだが、とてつもなく素晴らしい書籍であることは間違いない…

脅威の薄さ

昨年の年始のオランダ旅行の際には、ズウォレという街にローラン・ネイが設計したできたばかりの歩道橋「Rodetorenbrug」を見に行った。ネイ事務所のサイトの写真を見ても、その薄さというか軽さというか儚さがCGとしか思えず、実際に見て確かめなければと…

褐色の雨

年末に妻の写真を一気に見た(記憶の定着に寄与するもの)のだけど、その中の写真で衝撃的にかっこよかったのがこれ。泥をかぶったバスの車窓から撮ったバケットホイールエクスカベーターだ。 なにこの世紀末的ディストピア感。なにこの悪の軍団の秘密基地感…

ワイルドな仮設沈下橋

先日、一関市内を流れる磐井川を渡っていると、下流にやたらと気になる作工物が見えた。ふぞろいの連続アーチが、微妙に揺らいで見えるのだ。目をこらして見てみると、どうもコルゲートパイプを用いた仮設の工事用道路のようだ。コルゲートパイプってのは薄…

復興ドボク

週末に陸前高田で開催された「復興ドボク見学会」に参加し、はじめて東日本大震災の被災地を視察した。いまさらなにをとあきれる方も多いと思うが、僕としてはようやく気持ちが整ってきたタイミングで、ちょうどいいチャンスをいただけたと思っている。震災…

ラッピング橋梁

先日Twitterで、新幹線の車窓から見た丸子橋のアーチリブに、おそらく塗装のための仮囲いが設けられていることが話題になった。なかなかすてきなラッピング橋梁なのだが、見に行く時間がなかなか確保できなさそうだ。 それならば。自分もどこかでラッピング…

内川のダンメン

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。早速で恐縮ですが、昨年の積み残しからスタートします。 昨年度の後半から、富山でのプロジェクトがスタートして、月イチくらいのペースで訪問していた。たまに自由な時間を持てることもあった…