はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

煙のイメージ

工場の装置は、その場にあって動かない。 しかし、その中身は激しくうごめいている。 24時間、年中無休で。 その活動の証は、立ち昇る白煙に見ることができる。 煙と言っても、ただの水蒸気である。 つまり、無害。 かつて、装置が排出する煙は悪の象徴だ…

橋梁的建築物

建築物と橋梁は、もともと近い関係にある。柱≒橋脚、梁≒桁、屋根≒床版というように理解すればいい。空間をつくるか路面をつくるかの違いというように理解すればいい。そうは言っても、1964年の東京オリンピックのときに建設された代々木の第一体育館ほど“橋…

直交の街

現地調査時にはいつも、じっくり地図を見る。地図を見ながら風景を想像する。土地の利用や道路の形状で、なんとなく雰囲気がつかめるものだ。しかし、それがうまくいかない場合もある。サンフランシスコ周辺を広域的に見ると、その海岸線の形状から、いかに…

豪華な装飾

パリのセーヌ川に架かる豪華絢爛なアーチ橋、アレクサンダー三世橋。1900年に開催されたパリ万国に際して、ロシア皇帝のニコライ二世が寄贈した橋である。 100年以上前に100m以上のスパンを実現した技術もさることながら、装飾がとんでもなくすごい。あちこ…

テクノロジーの眺め

最近、工場やダムなどの巨大建造物の鑑賞がブームになっている。 新聞、雑誌、TV番組などのメディアでは、4月頃から頻繁に取り上げるようになった。 ちょっとした情報バブルである。この現象は、一過性の流行なのだろうか。 なんとなく、違う気がする。流…