はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

三角の塔

近所に火の見櫓がぽつんと残っている。かつては日本全国どこにでもあったけど、警報システムの変化や老朽化のために急速に減ってきているんだそうな。 三角形の断面を持つトラスの構造フォルムはかなり魅力的。でも、補強のためだろうか外側に取り付けられて…

薄れゆく記憶

東京メトロ銀座線の神田駅に直結している神田須田町地下鉄ストア。なんと、1931年(昭和6年)に開業した、日本で最も古い地下街である。戦前に地下街がつくられて、しかも現存しているってのはちょっとすごい。 長い歴史の流れの中で、この空間にもいろんな…

追悼ツアー

横浜ベイブリッジに設置されているスカイウォークが閉鎖されるというニュースを受けて、昨日急遽行われた見学ツアーに参加させていただいた。ドボクリテラシーの高い方々とめぐる大人の遠足は、実に楽しい。とても良い天気に恵まれたこともあり、テンション…

擬態橋脚

いったいなんのための擬態だろうか。威嚇かな。

跳ねる古老

コンビナートで名高い四日市には、末広橋梁という昭和6年(1931年)につくられた跳開式可動橋がある。すばらしいことに、今も現役で動いている。寡黙な働き者の姿はなんとも美しいね。

自然との対決

土木構造物に関わるものにとって、1月17日は特別な日だ。15年前のこの日、膨大なエネルギーによる揺れは、壊れるはずがないと信じられてきた様々な都市インフラを破壊した。土木技術者たちは、近代土木技術が万全ではないという事実を、極めて解り易い…

力を受ける点

橋梁の上部工と下部工の接点には、支承または沓と呼ばれる部材がある。橋桁にかかるとんでもなく大きな力を一手に引き受けている点、これがかっこいい。特に古い鋳物のものは重厚感と緊張感があってすごくすてき。だれかコレクションしてくれないかな。

緑の階段

草木が自生できないような勾配の斜面を緑化するのって、どう捉えたらいいのかよくわからない。いろんな苦労の末にようやく緑化されているのだろうけど、なんとなく偽善のような匂いも漂っている。

気遣いのデザイン

世の中には素人がおいそれと立ち入ってはいけない場所がたくさんある。そんな場所はたいてい壁やフェンスで仕切られて、内と外の世界に分離される。しかし、隔絶された空間を覗いてみたいという欲求は、多くの人が持っていることだろう。そして、その眺めを…

落橋防止システム

1995年に発生した阪神淡路大震災を契機に、日本全国の橋梁が大急ぎで耐震補強されてきた。その一環で、桁が橋脚から落下するのを何がなんでも阻止するシステムが導入された。早い時期に行われた補強では、見た目なんて一切気にしなかったようだね。そのワイ…

ドボク的初詣

本年もドボクとその周辺について、備忘録を淡々と連ねていきます。どうぞ、よろしくお願いします。 本日は高架下初詣に参加させていただき、めでたくドボク初めを果たした。 飯田橋を出発し、首都高の下を練り歩いて、最後は箱崎JCTへ。箱崎はラスボスとして…