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はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

人工柱状節理


もしかすると「お、このブログで自然景観とは珍しいね!」と思う方がいらっしゃるかもしれないが、今回もちゃんとスーパースケールの人工景観の話である。写真中央の倒木が気になるけど、そこには触れない。
標高300mを越える山の頂部をよく見てみると、いかにも不自然な様相である。これは幕末から昭和にかけて開発された採石場なのだ。山を切削したことで生まれたノコギリの歯のような容姿から「鋸山」と呼ばれている。ここで産出された石は、コンクリートが普及する以前の横浜港や横須賀港のメイン資材であったほか、靖国神社や早稲田大学などにも使われているんだそうな。なんだ、ハイカラでオサレなイメージを売りにしている今の横浜があるのは、千葉のおかげなんじゃないか。さらに、東京もそう(東京は千葉でできている)だし、すごいぞ千葉県。
この山の上に登る方法は、ロープウェイ、有料道路、南側斜面にある日本寺の境内から徒歩、北側の斜面をハイキングという4通りから選択できる。まるで古代遺跡のような石切場跡を探検気分で散策することができるので、ぜひとも足を運んでほしい。ただし歩きやすい靴で。どのルートでも山道をそれなりに歩くので。山頂の展望台からは浦賀水道対岸の三浦半島はもちろん、伊豆半島や伊豆大島も見えるよ。冬は富士山もばっちり見えるとのこと。
「鋸山」というと千葉が得意とするチープな観光施設という勝手な思い込みがあったので、これまであまり興味を持つこともなくスルーしてきてしまったが、今は大いに反省している。ごめんなさい、千葉県民が誇るべき素晴らしい産業遺産でした、本当にごめんなさい。


まったくの余談だけど、自然景観を扱った写真の有無が気になって見返してみたら、いくつかあったよ。まあ過去の663エントリ(え!?こんなに溜まっていたのか!)の内、たったの2つなんだけど。いくらなんでも偏りすぎだよな。
 原初の橋←所詮は橋の話だけどね
 良い景観←なんと富士山という超メジャー景観が登場していた!
見た目が惜しいのは、もう少しあったよ。
 滝になったダム←廃ダムの「ピョウタンの滝」
 農の風景←農業景観は立派な人工景観だね
 都内の大平原←ゴミでできた島「中央防波堤」
 広い空←干拓によってつくられたオランダの大地