はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

陸送戦闘機

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4年前の7月14日から数日間、うっかりパリに滞在してしまった。なぜうっかりかと言うと、その日は「革命記念日」だったためだ。つまりフランスのプライドの源泉たる「自由」を獲得した日だ。当然のように大群衆に巻き込まれ、身動きが取れなくなった。無知とは恐ろしいね。

夕方に市内に到着し、やけに人が多いなあと思いながら凱旋門に登った後に、シャンゼリゼ通りで食事をしようとしたのだが、どこも満員で入れず。ぶつぶつ言いながらハンバーガー屋の長い列に並び、飢えをしのぎながら記念日を意識した記憶がある。その後、まあせっかくなのでセーヌ川の花火でも見ておいてやるかなどと思ったのが運の尽き。メトロ封鎖であっさり郊外のホテルに戻れなくなった。

ものすごくたくさん歩いて、遠回りのラインでなんとかホテルに戻り、ようやく眠りについた。翌朝、なんの道路工事だ?というわけのわからない激しい振動音で目覚めた。急いで窓の外を見ると、パレードにかり出されたと思しき戦車の隊列が結構なスピードで駆け抜けていくのが見えた。あまりに現実離れした出来事に面食らって、とっさに写真を撮れなかったことが悔やまれる。

その数日後に、ル・アーヴルに向けてパリを離れ、高速道路のガソリンスタンドに入ったところ、またしても現実離れした光景に出くわした。なんと、戦闘機の「ジャギュア」が陸上輸送されていたのだ。えーっ!?羽根を取り外してこんな風にトラックに載せて運ぶの??なんで飛んで帰らないんだよ!!?と強い衝撃を受けた。

おそらくこれも、革命記念日のなんらかのアトラクションに使用されたのだろうね。おそるおそる近づいてみると、各所の浮き世離れしたかっこよさに大興奮。ついつい至近距離で観察してしまった。まあうっかりするのもいいもんだね。