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はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

ラビリンス

ダム 形態

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岡山県にある苫田ダムの非常用洪水吐は、「ラビリンス型自由越流」という日本で最初に採用された形式。越流部の延長を確保するためにジグザグに構成して放流量を増やすとともに、越流同士をぶつけて減勢するというもの。まあ説明は若干ややこしいけど、とにかく尋常ではない迫力が生みだされている。

ジグザグの平面形状と傾斜から生まれる直線的なフォルムは、ガンダム的なかっこよさが強烈に引き立っている。多面体パターンが巧妙に繰り返され、そのバランスや端部の造形もきっちり調整されているので、力強さや質感が格段に増している。ゲーム感やサブカル感もうっすら漂う「ラビリンス」という名称も、どこかそそられるではないか。

それはさておき、このダムのデザインが本当にすごいのは、ステキな風景を創ることもダム事業の目的に組み込み、そのことが多くの関係者に共有されていたことだ。ここまでできるって、本当にすごい。