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はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

耐震補強庁舎

建築 装置

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遅ればせながら、1週間前に発生した鳥取中部地震で被災された方々へ、お見舞い申し上げます。一日も早く平穏な生活が取り戻せますよう、心より願っております。多方面から復興支援に携わられている方々におかれましては、体調管理などに気をつけながら元気にご活躍くださるよう、お願い申し上げます。

昨年の秋、倉吉に数泊して街を歩いたことがあるだけに、今回の災害の映像は胸にグサッとくることが多い。このステキなお宅はどうなっているのかなあと、たいへん心配になってくる。その際に訪問した丹下健三が設計した倉吉市庁舎は、多くの窓ガラスが割れるなどの被害があって、災害対策本部としてしばらく使えなかったという報道を耳にした。

昨年この市庁舎を見たとき、あまりの耐震補強っぷりに驚愕した。上の写真のように、中庭に面する窓にはすべて鉄骨ブレースが配され、設計時に意図していたであろう開放感などは全く感じられなかった。吹き抜けを昇降する階段部分には、平面的にブレースを設けて空間を遮断していた。他にやり方はなかったのかなあと感じていたのだが、今回の地震では窓ガラスが割れる程度で済んでよかったとも言える。

オリジナルの構造物の耐震性能を上げなければならない時、どのような姿勢で挑むのか、とても興味がある。オリジナルの読み取りを含めて、新築以上の創意工夫が必要になるはずなのだから。相手が丹下建築だったりすると、やっぱりビビるよねえ。