はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

暮らしを守るということ


日本から友人が来てくれたので、オランダそのものを体験しようと東スヘルデ防潮水門を見に行ってきた。スパン45mの巨大水門がなんと62基も並ぶというとんでもないスケールの構造物。以前マエスラント防潮水門でも見た治水プロジェクト「デルタワークス」の一部で、1986年に完成した。
いやもう、オランダ土木はすごすぎる。どこまでも水門が続く光景なんて想像できなかったのだけど、実物を見てもなお信じられない。人間の生命と財産を守るという土木の使命をストレートに体現されると、リアリティがなくなるんだね。いやほんと、すごすぎる。
一連の水門の中間に築かれた人工島には、展示施設兼レジャー施設のデルタパークがあって、いろいろ学べる仕掛けになっている。僕らが行ったときは空いていたこともあってか、ドキュメンタリー映像を大スクリーン貸し切りで見せていただいた。しかも二部作のうち前半は日本語吹き替えで。こうしたところでもオランダにおける治水事業がいかに生活に直結しているかを感じることができる。
いつものように、この水門の詳細は佐藤さんのブログ(Das Otterhaus 【カワウソ舎】:Oosterscheldekering)でお楽しみください。