はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

2024-09-01から1ヶ月間の記事一覧

建築旅のヒント誌

昨年の夏はコロナ禍で溜まった航空会社のマイルを活用してヘルシンキ方面に避暑に行ったが、今年は為替も物価もアレなので国内旅行で我慢することにした。行き先を決めるにあたっては、12年目になった愛車で無理なく行ける範囲であることと、本ブログのネタ…

静かな円筒分水工

水稲耕作には水が不可欠。まずは水が得やすい谷地や後背湿地で水田がつくられた。やがて用水路により水を供給する灌漑が行われるようになり、ようやく農地は拡大していった。それは個人でできるものではない。大量の水を確保してそれなりの面積に分配するた…

タリンの配色

それにしても暑い。秋はまだか。 ということで、昨年8月に行ったフィンランドとエストニアの写真を見返して、涼しい夏の思い出に浸っている。訪れたのはヘルシンキとタリンの2都市のみで、せわしないドボク旅行ではなく、じっくりと街を味わう旅にした。久…

記憶の改ざん

1900(明治33)年につくられた、日本初の重力式コンクリートダム「布引五本松堰堤」。埋設型枠として用いられた間知石が、素晴らしい味わいを生み出している、近代水道の礎を築いた重要施設のひとつだ。神戸を訪れた際には、見に行かねばならない場所である…

圧倒的スケール

あこがれの明石海峡大橋をしっかり体験したのは、実ははじめてである。いつか見に行かねばと思い続け、いつでも行けると思い続け、でもまだまだ自分なんてと思い続け、はや四半世紀。このたび本四高速での講演の機会をいただいたことで、先月の瀬戸大橋に続…

砂防堰堤とクマ

福島県を流れて阿武隈川に合流する「荒川」は、国土交通省による水質調査で「水質が最も良好な河川」に選ばれている。なんと、今年で14年連続とのこと。これは熊本の川辺川の18年連続に次いで2番目の記録らしい。そんな清流ではあるが、その名の通り昔から…