はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

コンクリートの穴


宅地開発なんかで土地の保水力が低下すると、大雨が降ったときに下流域が氾濫してしまうことがある。これを防ぐために、それなりの規模の宅地開発では、雨水を一時的に貯めて流出を抑制するための池がつくられる。それが調整池と呼ばれるもの。
これがまた、奇妙な景観を生み出すことがあるんだよね。なんてことのない住宅地の辺縁に、フェンスでがっちり取り囲まれたコンクリートの穴がぽっかりある。いろんな事情のしわ寄せから生まれたシュールな空間には、ちょっと心惹かれるものがある。もうちょっとやりようがありそうだということも含めて。