はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

自然に還る過程

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プレキャストコンクリートブロックを積み重ねた砂防堰堤。災害対応の緊急工事としてつくられたもの。既存の重力式コンクリートの砂防堰堤の直上、つまり、支持力が期待できない堆積した土砂の上に特急で構築されることになったため、沈下による変形が許容できる「柔らかい」形式が選ばれたという。

そう、自然の前では石材の代替品たるコンクリートだって「柔らかい」のだ。その証拠に、水衝部(?)のブロック表面が斜めになってている。川に含まれる土砂が、ひっきりなしにコンクリートを磨き続けているためだ。自然の摂理に従う水の流れの方が、人工物のコンクリートよりも「硬い」のだ。

かくして、人工物たる砂防堰堤は、自然に還っていくのであった。当然と言えば当然なんだけど、自然に対する人間社会の最前線って、なかなか厳しい環境なんだね。