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はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

つぎはぎの精鋭

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またしても砂防の聖地である「立山カルデラ」を訪問する機会を得た。幻の村「水谷平」に向かうトロッコから見える常願寺川では、各種の砂防工事が延々と行われている。その中でも目を引いたのが、以前に被災した堤体を再利用して継ぎ足した、なんとも一体感がない「妙寿砂防えん堤」だ。ハードな現場に似つかわしいワイルドな見た目だけど、最新鋭の機能が備わっている。なんとこれは、国内初の「シャッター付スリット砂防堰堤」なのだ!!・・・と言っても、現地ではすぐに理解できなかったので、帰宅後に少し調べてみた。
透過型の砂防堰堤は、常時は不要に土砂を貯め込まないように隙間が設けられているが、洪水ピーク後に大量の土砂が一気に流出して下流に害を及ぼすことが問題となっているそうな。そこで、コンクリートの切れ目であるスリットに鋼管で構成された可動式のシャッターを設置し、それを洪水時に遠隔操作で閉じて、一時的に土砂を捕捉する仕組みなんだという。ほほうなるほど、技術を駆使して古い堰堤をサイボーグ化しているってわけなんだな。
実は昨年訪問した時にも、その施工中の姿が気になっていた。先日竣工したばかりで、現在は実証試験の段階のようだ。一般人は容易に立ち入ることができない場所で人知れずがんばる特殊構造物って、やっぱりかっこいいよねえ。