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はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

鋳物とコンクリートと竹

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昨日は墨田区北部を歩き回った。このエリアの探索は何度目になるかわからないが、訪問するたびに新鮮な発見が得られる。生活者が街の主役として直接的に介入している様相は、たまらない魅力を感じる。この人の手の存在が感じられる「下町感」とも言える独特の雰囲気は、かつては多くの街に見られたのだろうけど、これほど面的に広がりを持って受け継がれているエリアは少ないのではないだろうか。

そろそろ引き上げようと駅に向かっていた際、同行していた方が押上駅のすぐ近くの細街路の珍しい柱を見つけて、僕も思わず二度見した。その装飾は明らかに鋳造のそれだが、材料はコンクリートであり、「擬鉄」とでも呼ぶべきか。おそらく街路灯の名残なんだろうが、上部は破損しており、純粋な「柱」として存在しているトマソン物件だった。プレートには「福地電気工業KK」とあるように見えた。

その純粋コンクリート柱を堪能していると、別の同行者が背後のコンクリートブロックの上に設置された柵を指して、これは竹なのでは?と言い、再び二度見した。おそらくアルミの鋳物であるが、竹細工を模した装飾がなされている製品のようで、「擬竹」とでも呼ぶべきか。ん?え?鋳鉄なのにコンクリートで、アルミ鋳物なのに竹?何をどう粧うとしているの?などと、諸々がこんがらがってしまい、クラクラした。

墨田区北部エリア散策は本当に楽しいね。うっかり気を抜くことを許してくれない。