はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

タリンの配色

それにしても暑い。秋はまだか。

ということで、昨年8月に行ったフィンランドとエストニアの写真を見返して、涼しい夏の思い出に浸っている。訪れたのはヘルシンキとタリンの2都市のみで、僕にしては珍しくせわしないドボク旅行ではなく、じっくりと街を味わう旅にした。久しぶりの海外だったので。

タリンの見どころはなんと言っても中世の香りが濃厚に漂う旧市街。欧州でも最も保存状態の良い旧市街と言われており、もちろん世界遺産にも登録されている。観光都市として手入れが行き届き、清潔感があるし、治安も良さそう。高台エリアと低地エリアで少し雰囲気が異なり、全体的に傾斜があり、曲がりくねった細い路地がたくさんあり、とにかく散歩が楽しい。僕もあちこちの観光名所を見て回った。

自分の写真を見返してみると、建物外壁を彩る色の組み合わせを、配色図鑑的にサンプリングしようとしたものが多い。面積が大きい箇所は基本的に明度が高い中間色のファンシーな色づかいが多く見られ、上品なかわいらしさでまとめられている。それぞれの建物が自由に塗っているのだとは思うが、そこに地域の文化が培われていることを強く感じるね。