はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧

肥大化した蚊

工業デザインを勉強していた学生の頃、2年次の立体造形の授業だったと思うが「ワイヤー・スカルプチャー」という課題があった。線材である針金を用いて、立体である昆虫を表現せよというものである。この題材として僕は「蚊」を選んだ。そして小さな蚊を捕ま…

コピー・アンド・ペーソス

中国のコピー問題が世間を賑わせて久しいが、劣化したミッキーマウスやドラえもんがいたテーマパークは、すでに入場者数も劣化が顕著らしい。市民の文化水準が急速に発達して価値観も変化してきていることや、中国政府も本腰を入れて知財問題に取り組みはじ…

ネタかぶり

先日の日本橋川や神田川を巡ったクルーズでは、案の定上空に架かる首都高高架の乱暴で強引な眺めにうっとり見とれた。おおこの落橋防止装置はやばいぞ、さっそくブログにアップしなければ、などと興奮しながらこの写真を撮ったわけだが、なんと同じものを陸…

ツボな映像

5年ほど前、フォトグラファーでライターで住宅都市整理公団総裁である大山さんにエドワード・バーティンスキーというカナダ人写真家の存在を教えてもらい、写真集を購入した。かなり衝撃的な写真だらけで、すっかりしびれた。ドボク的風景が気になるという…

硬い造形

ベルギーのKortrijkという街にLaurent Neyが手がけたcollege橋を見に行ったとき、その隣に架かっている桁橋が気になったので近寄ってみた。直線的な造形はやりすぎなくらい硬質感がある。極端に裾広がりの橋脚は、河川の高水敷だったら成立しないフォルム。…

直接的壁面緑化

これほど屈託のないカラーリングや奔放なパイプさばきは、一周回って清々しい気分になるね。

御茶ノ水キャニオン

先週末、BPA(ボート・ピープル・アソシエーション)のクルーズ企画「東京花見クルーズ2012」に参加させていただいた。日本橋川、神田川、隅田川、小名木川をめぐる都市内河川おなかいっぱい堪能コースだ。これまでいろんな場所で頻繁に船に乗っている僕なん…

リピート

同じものが繰り返されるってことに大きな魅力を感じる。それは宗教音楽やテクノから受ける印象によく似ている。たとえば、繰り返される旋律、淡々とした音色、規則正しいリズム、単調な構成。こうした要素が、覚醒や恍惚や高揚といったいわゆるトランス状態…