はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

いろいろやっちゃった橋


ある有名建築家がデザインした二連のアーチ橋。恐竜の骨のごとく、鋼板が有機的な造形に加工されている。どことなくカラトラバっぽいが、よく見るとそうではないことがすぐわかる。
かつて、ある週刊誌がこのデザインを痛烈に批判した。そして、その記事が名誉毀損とされ、賠償金の支払いと謝罪記事の掲載が命じられた。
おかしな話だ。酷評されて当然のデザインであることはさておき、こんだけでかい構造物なんだから、そもそもデザイン論争をすべきだろう。それを強引にねじ伏せちゃぁいかんよ。施主も設計者も、批判を聞くだけの責任感と度量は持っていてほしいと思った。裁判所の見識も、たいしたもんじゃないと思った。
まぁたしかに、少々偏って書き過ぎていた感はあったし、突っ込んで書きたくなる気持ちもわかるけどね。