はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

カラトラバ推しの街


生ハムやパルメザンチーズで有名なパルマと、フェラーリの街であり世界遺産にも登録されているモデナとの間に、レッジョ・エミリアという街がある。ここはモニュメンタルな構造物のデザインでは右に出るものがいないカラトラバでまちおこしをしようとしているようなので、ふらりと立ち寄ってみた。
高速道路と高速鉄道を一気に跨ぐスパン221mのアーチ橋(これはかなりかっこいい)と、そのアプローチにライズが異様に高いアーチ型の主塔を持つ双子の斜張橋(これらはちょっと微妙)の3橋が架けられている。おまけにこのすぐ近くに高速鉄道の新駅が建設中である。例によって、どれもこれも現実離れしたスケールと構造フォルムだ。カラトラバの構造物は個人的にぼちぼち見慣れてきたものの、やはり現物を見ると思わずのけぞってしまう。そして、ちょっとやりすぎなんじゃないの?とか、必然性はどこにあるの?とか、おおよそカラトラバには見当違いな観点から文句を言いたくなってしまう。
余計なお世話だとは思うけど、この街にとってカラトラバにつきものの莫大なメンテナンスの労力が重荷にならなければいいのだが。