ゴルフ場の開発に伴って整備された調整池のことではない。宅地開発に伴って整備された調整池を、ゴルフ練習場として使っている事例である。この近くにお住まいの方に教えていただいて、この調整池と併せてウハウハしながら見に行ってきた。いやもうすごいよ、この調整池。こんなアクティブな調整池は滅多にないだろうねえ。
傾斜地の一方にダムを築いて巨大なプールをつくり、そのダムの上に打ちっ放しの打席を載せている。そして斜面上の宅地に向かって思いっきり打ち込むわけだ。もちろんネットで厳重に囲まれているけどね。この練習場の公式サイトには「自然の地形を生かした豪快な250ヤード」という記述ある。あながち間違いじゃないんだろうけど、自然が感じられる要素はほぼないので、なんだかむずがゆい。
現地の案内看板には「第百土地上郷団地遊水池」とある。ゴルフ練習場は「第百ゴルフクラブ」という名前なので、宅地開発をやったデベロッパーによる運営なんだろう。うまいことやったもんだね。
しかし「遊水池」と「調整池」の区別がますますわからなくなってくるなあ。河川に付随する貯留施設が「遊水池」で、開発行為に伴う貯留施設が「調整池」だと理解していたんだけど、ひょっとして違うのかな。後日調べておこう。