はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

夢の特別体験

今月初頭、瀬戸内海をまたぐ本州四国連絡橋の児島・坂出ルートを、さまざまな場所や角度から堪能してきた。上の写真は北備讃瀬戸大橋の塔頂からの眺め。大学生の頃にはじめて訪れてから約30年、夢が叶った瞬間だ。なにしろこれらの長大橋梁群のデザインは僕の恩師が関わっていたので、思い入れたっぷりなのである。

たいへんありがたいことに、これらの道路を管理する本州四国連絡高速道路株式会社(本四高速)からあるレクチャーを依頼され、そのためにわざわざ現場視察を組んでいただいた。猛烈な暑さの2日間、めったなことでは立ち入りできないあんなところやこんなところをたっぷりじっくり見せていただき、大人げなく大興奮してしまった。

僕の自慢ばかりでは申し訳ないので少し補足を。どうやら「瀬戸大橋スカイツアー」というイベント時には、北備讃瀬戸大橋の塔頂に登ることができるようだ。ところが毎年開催していたこのイベントは、今年から常設化を見送っているらしい。集客数が落ち込んできたことがその理由とのこと。参加したい人は潜在的にまだまだいると思うので、何らかの形で復活することを期待したい。

僕は現在、レクチャーの仕込みとして視察時の写真を編集しながらシナリオを構築しているわけだが、あの時の興奮体験がリアルによみがえってきてしまい、作業が全然進まない。どうしたもんかね。