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はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

新品トンネル

道路 地下

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先日、供用間近の山手トンネル(湾岸線〜渋谷線)を見学させていただいた。このトンネルの開通によって、首都高中央環状線(C2)がついに完結するのだ。すでに供用済みの板橋までの区間を含めると、総延長はなんと18.2kmにおよぶ。長いとされる山岳トンネル(例えば関越トンネルは11.1km)や海底トンネル(例えばアクアトンネルは9.6km)を凌駕する長さが、世界的大都市の直下にあるってすごいよね。

ずいぶん前にトンネル設計の技術者から伺ったんだけど、トンネルは橋などの地上構造物と違って、掘ってみなければわからないという不確定要素が極めて大きいという。そりゃそうだよね、地下水脈や岩盤の存在やその硬度なんてピンポイントのボーリング調査だけではわからないもんね。なので、設計変更や工期変更なんて当たり前のように生じるわけで。

そんな話をこの現場でもちょいちょい伺うことができた。そして、グッとこみ上げてくる感激があった。「気付かれないことの価値」って、確かにあるとあらためて思った。もっと言えば、それらがしっかり積み重ねられて熟成されたものには強度が高いクオリティが宿り、多くの人々がその価値に「気付く」ことになるのだろう。予定通りじゃないなんて!けしからん!と一発で関係を断絶しようとするご貴兄とは、どこまでも共有できない価値観なんだろうなあ。