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はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

ドーナツターミナル

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ヨーロッパの玄関口のひとつ、パリのシャルルドゴール空港はなにかとチャレンジング。1974年の開港から一貫してポール・アンドリューという土木出身の建築家が手がけており、それぞれ特徴があるターミナルを年代を追って楽しむことができる。

その中でも最も古いターミナル1は、個人的に大好き。ドーナツ状の建物はフロアごとに役割が分かれており、出発階は低い位置に、到着階は高い位置にある。その間の階層から地下道を通って、ドーナツの外側に配置された7つのサテライトに接続している。円筒の周囲は掘り割りの道路になっており、ぐるぐる回ると上層階にある駐車場まで到達できる。サテライトにつながる地下道は、わざわざ橋として外周道路を跨いでいる。そしてドーナツの内側には、有名なSF的エスカレーター群が配置されている。

このような状況を少し想像してみるとすぐにわかると思うが、方向感覚を失うことは必至な空間構成である。それに空港に要求されやすい拡張性も全くない。でも実際にやっちゃったところが素晴らしい。そもそもその姿勢からして、かっこいいもんな。昨年の夏に離陸した飛行機の窓から全貌を見ることができて、大興奮した。