はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

拡大する社会のインフラ

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10年前に撮った瀬戸大橋の写真を引っ張り出す用事があったので、海を渡るってことを振り返ってみた。

20世紀後半のおよそ50年間、日本の国土開発は「国土の均衡ある発展」をキャッチフレーズとして、経済成長を前提とする量的拡大が行われてきた。それを考えると、日本を構成する北海道、本州、四国、九州の四島を、鉄道や道路で繋げた巨大プロジェクトは、当時の国土開発の象徴として経済的な効果以上の意味があるよね。今だったら、発想すらできない気がする。

あらためて考えても、特に「本州四国連絡橋」のスケールってすごい。多島海の瀬戸内海で隔てられた本州と四国を、多種多様な世界屈指の長大橋梁群によって結ぶというのは、壮大すぎるよねえ。しかも、3つもルートがあるんだもんなあ。

楽しいラジオ

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本日の午後、TBSラジオの名物番組『たまむすび』の「おもしろい大人」というコーナーに出演させていただいた。なんと、赤江珠緒さんとピエール瀧さんとお話をしたのだ。その25分間はとても楽しい時間だったのだが、やはり緊張と興奮が激しかったようで、放送後の疲労は相当なものになっている。ウトウトと寝てしまう前に、取り急ぎメモを残しておこうと思う。

なぜ僕がこの番組に出ることになったのか、対談の早い段階で瀧さんから経緯を簡単にご説明をいただいた。どうやら、シンガポールでの僕のツイートが起点になったらしい。たまたま瀧さんのタイムラインに巨大HDB「インターレース」のリツイートが現れたのでいろいろ見てみたら、「ぶっ飛んだドボク写真がたくさん出てきたので、この人を呼んでゆっくり話を聞こうじゃないか」となったという。そのお話を受けて、うっかり「ツイッターってすごい、ラジオにも出られるんですね」と言ったところ、赤江さんに「敷居の低い番組で…」と切り替えされた。それまではガチガチに緊張していたのだが、このやりとりでいきなり気持ちが軽くなった。

やはりプロのトーク技術はすごいね。おそらく最初のうちにちょこちょこ探りを入れて、相手がしゃべりやすくなる話の振り方を見出していくのだろう。そこから先はテンポ良く適切に誘導してくださったので、時間配分や抑揚などを考えることもなく、大船に乗ったつもりで楽しく話をすることができた。ビジュアルに頼るプレゼンができず、しかも、生放送というこれまで経験したことがない状況だったにもかかわらず。ラジオというメディアの可能性って、まだまだたくさんあるってことを、いまさら感じたな。

また、「おもしろい大人」という位置付けで呼んでいただけたことは、自分が目指している姿勢であるだけに本当にうれしい。しかも、学生の頃から聴いていた「電気グルーヴ」のピエール瀧さんにお目にかかって、楽しくお話をして、当時購入したCDにサインもいただいたのだ。そりゃもうテンション上がりっぱなしになるよねえ。

なお、放送後に番組スタッフの方に「うちの耐震補強すごいんですよ!」と言って見せていただいたブレースやダンパーは、本当にすごかった。この吹き抜けの最下部は喫煙所として使われているのだが、なんとも贅沢な喫煙空間だねえ。

ドリアンのパターン

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総合芸術文化施設のエスプラネード・シアターズ・オン・ザ・ベイは、その特異な見た目から「ドリアン」と呼ばれている。ドームの表面が三角錐のような形状の日よけで構成されているのだけど、これがたいへん刺激的であり、抵抗感がある人はたくさんいそうだ。僕も最初はぞわっとした。

遊覧船から眺めていると、視線の入る角度が変わることに伴って、見えてくるパターンが刻々と変化する。まるで何かのアルゴリズムで自動生成した動く図形だ。ちゃんと視点の変化を意識しているんだろうね、なかなか面白かったよ。

ところでフルーツの王様と呼ばれるドリアンは、その強烈な臭いから、航空機の機内はもちろん地下鉄やホテルでも持ち込み禁止なんだそうな。僕も少しだけ興味があるけれど、まだ食べたことないんだよな。