はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

システムの眺め

延々と連なる送電鉄塔たち。絶え間なく、電力をせっせと安定して供給している。彼方には工業団地や新興住宅地があるが、その足元でもどんどん宅地開発が進んでいる。都市整備に節操の無さを感じてみたり、かつての田園風景を思い浮かべてみたり、格子状に展…

構造設計家

シュトゥットガルトにある、道路で分断された2つの公園をつなぐ歩道橋。橋梁ではなかなかお目にかかれない「ケーブルネット構造」という形式だ。ネットにはブドウのつるが絡まり、緑に覆われる予定なんだそうな。僕が見たのはだいぶ前のことなので、今はど…

都市土木

建設業界の専門誌に、「日経コンストラクション」という雑誌がある。主に土木業界の経済・経営の情報や実務的な技術情報を扱っている隔週の雑誌で、発行部数は3万部弱もある。 この雑誌の新春特別号(1月11日号)では西新宿ジャンクションが表紙を飾って…

ポーズ

お台場にいる自由の女神は、観光名所のレインボーブリッジを背景に、記念写真を撮っているように見える。 無邪気に、ガッツポーズで。

平面へのまなざし

昨日、NHK・BS2の「熱中時間」という番組に、友人の杉浦さんが「壁熱中人」として出演した。これが、とても面白かった。当初あっけにとられて引き気味だったレギュラー出演者たちが彼女の壁写真にどんどん引き込まれていく様は、以前の自分自身を見て…

きのこ

上海で見かけたビル。割と近代的な感じがする建物だが、平滑な外壁には空調の室外機がキノコのように繁殖している。 なんとも面白いテクスチャーに、クラクラした。

物流モードの変遷

先週末、「新春ジャンクション見物ツアー」なるものに参加した。これが、実に内容が盛りだくさんで、新たな発見がたくさんあった。主催の日本ジャンクション公団総裁の大山顕さん、このような機会を与えてくださり、どうもありがとうございました。 特に感激…

ちょっとした気配り

擁壁ってのは、土を支えて地形に段差を生みだす構造物のこと。斜面に位置する宅地や、道路の近傍なんかでよく見かける。 計算や施工が比較的単純なので軽く見られているのか、圧迫感や汚らしさやだらしなさを感じるものが少なくない。お金をかけずとも、ちょ…

世界を分け隔てる壁

周辺地域にとっての高速道路は、日常生活と直接的には無関係でありながら、騒音や排気ガスを発生させる迷惑施設と言っても差し支えないだろう。一方、都市間の交通を効率よく捌くことは、都市機能にとっては必須である。だから住宅のある箇所では、城砦のよ…