はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

2010-01-01から1年間の記事一覧

街の日常

運河、アーチ橋、カヌー。こちらは物珍しさを感じながら見ているけど、この街ではごく普通の光景なんだろうね。

広い空

オランダの空は北海道のそれと同じように、とても広く感じる。晴れているときはもちろん、曇っているときも広く感じる。室内から外の様子を見たときや、建物越しに見える空も広く感じる。空が広く感じるって、どういうことなんだろう。

倒錯

ヨーロッパの観光地化された古い街並みを歩いていると、ふとディズニーランドとかのテーマパークに来ているような感覚に陥り、すべてが張りぼてに見える瞬間があるな。そこにはリアルな生活があるはずなのに。 自分の目が鍛えられていないことの証なんだろう…

ミッフィー信号

ガイドブックに載っていた交通施設を見るために、ユトレヒトの街に行ってきた。交差点を行き交う人たちは、この信号機にあまり興味を示していなかった。こんなにかわいいのに。見慣れているのかな。ちなみに、ミッフィーも赤信号の時は立ち止まってるよ。

動く車止め

デン・ハーグの街で道行くトラムの様子を見ていたとき、視界の端でなにやら動くものが。びっくりして目をやると、シリンダー状の車止めがうにょーっと生えてきた。最初はよくわからなかったんだけど、歩道の信号に連動して結構なスピードで上下している。車…

柵がない

柵があって当たり前と思っている身からは、このすっきりとした水辺空間を歩くと、ちょっぴり恐怖感を抱くことに気づく。自分がいかに過保護に育ってきたかがわかるね。良くも悪くも、ここは自己責任の国。

最初の橋梁鑑賞

アイントホーフェンの街をグーグルマップで探索していたら、運河に架かる橋の上になにやらあやしげな影が落ちていることに気がついた。これはもしやと思い、先ほど散歩がてらに見に行ってみた。おおお、可動橋ではないですか。運河が発達しているオランダは…

北海のバンジータワー

デン・ハーグにある日本大使館への用事を済ませたあと、トラムに乗ってスヘーフェニンゲンというリゾートエリアに移動した。オランダに来てはじめて観光っぽい行動をとった記念すべき第1号は、北海から突き出る不穏なタワーだ。大使館へ行く前日、ネットで…

おかげさまで

ここ数日、アパートを借りたり、滞在許可の申請をしたり、銀行口座を開く準備をしたり、携帯電話を購入したり、なにかとせわしない。こちらは英語もろくに話せないにもかかわらず、特にトラブルもなく順調に進んでいる。ひとえに周りの方々が手厚くサポート…

渡航初日

オランダへの渡航は、お約束通り、トラブルから始まった。 見送りに来てくれた友人の車で成田空港に到着し、意気揚々と搭乗券を取りにチェックインカウンターへ向かった。前日にネットでチェックインを済ませていたので、行列に並ぶことなくカウンターにたど…

ニューゲート

東京港臨海大橋(仮)を船から見てみると、この橋が東京港の新しいゲートになることがよくわかる。しかし残念ながら、いまだに中央径間がつながってない。 若洲側のトラス桁を堺から運んでくるときに、御前崎沖から伊豆半島に至る海域で、波が下面から当たっ…

直接光

コンビナートの夜景は、都市のそれと趣がだいぶ異なる。光源の不規則な配置に加えて、光源が露出していることに由来するのだろう。直接光はコントラストが強く、シャープできらびやかな印象を与えることになる。窓や道路などからなる都市の夜景は、基本的に…

亀のディテール

亀久橋はディテールもすてき。橋門工の緩やかな曲線はスクエアなフォルムを引き立てているし、穴に配置された装飾もくどくならない程度に効いている。接合部の鋼板が円弧になっていたり、2色で塗り分けられているのもかなりしゃれている。それに、親柱や高…

四角いトラス

門前仲町の近所にある1929年(昭和4年)竣工のワーレントラス、亀久橋。トラス橋の端部はふつう斜めの部材になるのだけども、この橋は鉛直になっている。このためびっくりするくらい四角いフォルムなのだ。ほかではなかなかお目にかかれない。クールでシャー…

レンガの造形

この形態でレンガ風の表面処理にするという発想が斬新。しかも丁寧につくられている。がんばってデザインを詰めている間に、道に迷ってしまったのだろうか。あるいは、ジャッジをする側が調子に乗ってしまったのだろうか。いろいろ考えてしまう。

喰われるトラス

過日、外輪太郎さんにご案内いただいた水路行でのひとつのハイライトがこのトラス。やけに鈍重なポニートラスの道路橋が、上空に架かる鉄道橋の桁に喰われ踏みつけられている。その様子は極めて生々しく、まるで虐待を受けているかのような光景。なんかもう…

まわるバケツ

原料ヤードでは、バケットホイールと呼ばれるぐるぐる回る巨大なバケツによって鉄鉱石などを掻き取っている。肩に当てると、こりがほぐれそうだな。

色とりどりの山

一言で鉄鉱石と言っても、その成分は産地によって異なる。成分が異なれば、見た目の色も違う。原料ヤードに築かれた色とりどりの山は、意図されたわけではないはずなのに、美しいね。

水管橋貫通住宅

いったいどうしてこんなことになったんだろう。

あやめ閘門

佐原で水郷クルーズを楽しんでいたら、だしぬけに素っ頓狂なカラーリングの閘門があらわれてびっくりした。どうやらこの地域で有名なアヤメを模したようだ。天然色を均一に塗ると、すごいことになるんだね。この日は点検中のため通行できなかったことが残念。

2枚の黒門

先日、霞ヶ浦と利根川をつなぐ運河にある横利根閘門を船で通る機会をいただいた。この閘門、大正10年(1921年)に完成とのこと。90歳になろうとしているのに、今も現役でがんばっている。煉瓦造りのその風体は、まさに威風堂々。上下流両側の水圧に対応でき…

点検ゴンドラ

レインボーブリッジには、桁をくまなく点検するための自走式ゴンドラが設置されている。遠景からはあんまり意識することがなかったんだけど、船で近くに寄ってみると、その合体ロボのような存在感に目を奪われた。吊橋の美しさを損なっているかもしれないけ…

芝浦のパワースポット

昨日は水運趣味のスペシャリストである外輪太郎さんにお誘いいただき、残暑東京港クルーズに参加させていただいた。コンディションの変化を読み切ったコース設定は見所満載で、刺激的な光景の連続に卒倒しかかった。船上からの視線は本当に面白いね。 行程の…

ただの箱なのに

巨大な鉄の箱であるコンテナがつくり出すテンポラリーな壁面は、かなり魅力的だよ。美しさはまるで意図していないはずなのに、緊張感やリズムがたっぷりあってドキドキする。特にドア側は表情が豊かで好きだな。

赤い橋の保存

この八幡橋は先日のエントリでも少し触れたように、技術的にとても貴重なものだ。見た目にもそれが現れていて、見ていて飽きない。なにより、人道橋として現役ってのがすばらしいね。 しかし、大切に扱われているかというと、そうでもないような雰囲気がある…

江東の赤トラス

富岡八幡宮の裏手の、もともとは水路だったとおぼしき遊歩道に、ちょっと変わった赤いトラス橋が架かっている。ふらふら散歩しているときに偶然目にして、なんだなんだと思って橋の下に行き、いくつか設置されているプレートを確認した。それらによると、橋…

なにを跨ぐの

羽田空港のターミナルとスカイアーチの間にある歩道橋。ケーブルトラス構造と薄い床版、X字の平面となめらかな縦断、気の利いた高欄などの付属物などに見られるように、いろいろと手の込んだユニークな橋である。 しかし、なんとも違和感のある不思議なたた…

断絶した桁

先日、羽田方面に用事があったついでに、首都高羽田線の羽田可動橋を見に行ってみた。船からは見たことがある(回る橋)のだが、陸上からじっくり眺めたのは初めて。 この橋は現在使われておらず、常に開きっぱなしになっている。すぱっと2つに分断された桁…

龍馬電

屈強な送電鉄塔の志士たちが全国から集まってきた。これから各藩の長たちが議論を行い、これからの送電のありようを決定するのだろう。 彼らの持っている実力からすれば、日本を乗っ取ることなどさほど難しいことではない。しかし、彼らが真に目指すところは…

スポットライト

夜に日本橋の歩道を歩いてみると、部分的に明るいポイントがあることに気づく。そこに人を立たせてみて写真を撮ってみると、なかなかいい感じにおさまった。これもファンサービスの一環なのかな。