はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

構造

懸垂

懸垂式モノレールの軌道。モノレールの形式を大別すると、車両が軌道を跨ぐ「跨座式」と、軌道から車両を吊り下げる「懸垂式」の2通りがある。 詳しく知らずに書いてしまうが、懸垂式のメリットって、なんだかわからない。建設コストは跨座式よりもずっと高…

正当な意地悪

ジェットコースターを構造物として眺めてみても、結構面白い。力の流れが明確に形に現れていたりする。複雑な取り合いをうまく収めていたりする。それはそうと、眺めたり乗ったりする以上に、ジェットコースターのデザインって面白そう。きっと、経験による…

2枚のレンズ

ピッツバーグのダウンタウンは2つの川の合流部に位置しているので、必然的に多くの橋が架けられている。それらの橋はみな、申し合わせたように鋼製の年代モノである。かつて鉄の街として栄えていた証なんだろうね。中でも目を引くへんてこな橋がある。“レン…

ブリュッケン

前回の橋梁を遠くから眺めると、こうなる。異様にスレンダーかつシンプル。テーパーがついた細い橋脚、ストラットで剛性を高めている鋼箱桁、両端の斜面の保全を実現したケーブルトラス。地味に見えるけど、かなり冒険している構造物だ。実際にこの橋に触れ…

逆さまの斜張橋

ドイツ・アウトバーンのネッカータール高架橋。この写真ではわかりにくいけど、復員は30m、橋脚の高さは120mの巨大な橋だ。10mの張り出し床版を支えるストラットがすてき。渋い配色もすてき。この橋の支間割りは、230+3@134+230。端が長い変則的なもの。普通…

橋梁的建築物

建築物と橋梁は、もともと近い関係にある。柱≒橋脚、梁≒桁、屋根≒床版というように理解すればいい。空間をつくるか路面をつくるかの違いというように理解すればいい。そうは言っても、1964年の東京オリンピックのときに建設された代々木の第一体育館ほど“橋…