はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

鉄道

地下のワッフル

東京メトロ千代田線の国会議事堂前駅のホームは、シールドトンネルである上に緩やかに湾曲している。チューブ感満載で、かなりかっこいい。それが現在、さらにすてきなことになっている。補修工事中のために内装パネルが剥がされ、鋼製セグメントがむき出し…

段違い平行道

職場の近くにちょっと気になる道路がある。2車線の道路に平行して、高低差がある側道が、300mほどの長さにわたって不自然に延びているのだ。間の法面には背の高い木が生長して列をなし、側道の端部は路面がぐにゃりとねじれて強引にすり付けられている。街…

駅前カオス

千葉駅前。ここにはモノレール、鉄道、駅前広場、地下歩道、地下車道がある。様々な交通モードの積層は、かなりの混沌を生み出している。 その決め手は、なんといってもモノレールの橋脚だろう。限られた橋脚位置で、複数の曲線桁を受けなければならないって…

接近遭遇

千葉のモノレールは鋼製の懸垂式なので、構造物の外観が煩雑である。お世辞にもデザインの手が加わっているとは言い難い。エンジニアリングよりも政治が優先してできあがった構造物に見える。そんな風に、個人的に好きではない部分があちこちに散見され、鼻…

出会いと別れの空間

コペンハーゲン国際空港の地下の鉄道駅。軌道とホームが、緩やかなカーブを描いている。これは、列車が入ってくるシークエンスを印象づけるために、意図的にカーブをつけたとのことである。 適度な間隔を持って掲示されている広告ポスターが、妙にかっこいい…

飲み込まれた橋

秋葉原の総武線。 ここの高架橋は、もはや土木ではない。 もちろん、建築でもない。 たぶん、メディアに飲み込まれたんだと思う。

くぐるホーム

JR御茶ノ水駅のホームの一部は面白いことになっていて、昔から気になっている。ホームの真ん中に分厚い壁があって、そこには高さおよそ1.5mほどのアーチ状の穴が連続的に空いているのだ。その上部には注意を喚起するための黒黄の縞模様が四角く描かれてい…

亜空間への入り口

地下鉄のホームの端から見た、シールドトンネル内部の様子。 この真円の断面を生み出すシールド工法とは、巨大な掘削機械によってモグラのように穴を掘りながら、同時にコンクリートの壁を構築していくもの。コンクリートの壁は、工場で生産された精度の高い…

懸垂

懸垂式モノレールの軌道。モノレールの形式を大別すると、車両が軌道を跨ぐ「跨座式」と、軌道から車両を吊り下げる「懸垂式」の2通りがある。 詳しく知らずに書いてしまうが、懸垂式のメリットって、なんだかわからない。建設コストは跨座式よりもずっと高…