はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

ロックゲート


先週末、第2回水門ツアー「荒川ロックゲートでお腹いっぱい」に参加させていただいた。第1回と同様、「恋する水門」の佐藤さんと壁鑑賞の第一人者の杉浦さんがツアーコンダクターをしてくださった。あいにくの雨模様で気温も低かったのだが、気持ちはアツく、タイトル通りお腹いっぱいになった。おおざっぱに行程を書くと、まずは荒川ロックゲートを陸上からじっくり眺め倒した後に、葛西臨海公園から水上バスに乗って(江戸東京ぶらり旅)、荒川ロックゲートの通行を体験し、そのまま荒川を遡上して隅田水門から隅田川を下りつつ、首都高をはじめとする様々な土木構造物の眺めを楽しんで両国に至るという、なんとも贅沢なドボクツアーだった。
やけにかっこいい響きの「ロックゲート」とは、水位が異なる河川を結びつけて船の通行を可能にする、いわゆる「閘門」と呼ばれる施設。残念ながら、「ロック」はRではなくL。荒川ロックゲートは、非常時の防災ネットワークの構築のために2005年に建設された新しい施設で、荒川と旧中川を結びつけている。詳しくは、コチラからどうぞ。それと、ダム日和のtakaneさんがレポートの中ですてきな動画をアップしてくださっているので、参照されたし。
今回も水門はもちろん、工場、団地、ダム、近代化遺産、国道、ガソリンスタンド建築、壁・・・、様々なジャンルのエキスパート鑑賞家たちを含むおよそ30名の大人たちが集結した。いやはや、よくぞこれだけのツワモノたちが集まったものだ。こちらは特に専門分野を持っていないので恐縮してしまうのだが、そんな方々との会話は実に楽しい。もともとは日常の息抜きのつもりで参加させてもらったのだが、すっかり興奮してしまい、結果的にとても有意義な一日になった。
そうだ。このブログを見てくださっている方々にはあんまりいないと思うけど、「恋する水門」をまだ持っていない方がいらっしゃれば、早々にご覧くださいね。風景の見方のアイテムがもうひとつ増えるよ。


恋する水門 FLOODGATES

恋する水門 FLOODGATES