はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

都市渓谷の仮橋


昨晩はボート・ピープル・アソシエーション(BPA)主催の「神田川トワイライトクルーズ」に参加させていただいた。BPAのクルーズには、もう数え切れないくらい参加しているのだけど(たとえば御茶ノ水キャニオンナイトクルーズ水上からの視線工場クルーズを終えて横浜クルーズ水上都市)、夜の神田川ははじめてである。しかも、万世橋駅リノベーションのお話付き。
もともと土木施設のリノベーションにはとても興味があるので、mAAch ecuteにも客足が落ち着いた頃にじっくり見に行こうと思っていたのだが、実際に設計を行った方々から素晴らしいお話を聞けたので、すぐにでも見に行きたい気分になった。川から施設を眺めつつ、具体的な実務のお話を伺えるなんて、本当に贅沢な体験だったな。
今回のクルーズにおいて、個人的なもうひとつのハイライトは、御茶ノ水駅の大改修現場である。駅舎のバリアフリー化を目的とした改修や耐震補強工事のために、神田川の上に対岸からアクセスする仮設桁が架けられているのだ。あたかもトンネルのような聖橋の桁下から見えてきた光景に、「伊達家のみなさんが掘りまくった人工河川!山田守による震災復興橋梁!渓谷に張り付いた駅舎!インフラの積層!石垣を切って架けられた青い仮橋!あああ!」といった具合に、好物の要素が満載すぎて脳内麻薬がどばっと溢れだしてしまい、ついつい興奮してしまった。