はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

閘門付可動橋


下関には見どころ満載のパナマ運河タイプの閘門(ロックゲートあやめ閘門権威主義的閘門など)がある。ゲートの上に歩道が乗っかっていたり、前後の閘門にはさまれて可動橋があったり、それがアイントホーフェンで見たもの(最初の橋梁鑑賞)と同タイプの珍しい垂直リフト式だったり、閘門が動いていなくても車が通れる時間が決まっていたり、信号機の名前が「水門信号」だったり、橋の名前が「水門橋」だったり、一度見ただけではよくわからないほど複合的・重層的な施設なのだ。しかも、内陸運河との水位差を乗り越えるものと思いきや、日本海と瀬戸内海の干満差を解消するものだったりして、さらに混乱してくる。
この橋を見に行ったときは、たまたま桁が上がる直前で、しかも小さな漁船が通行するタイミングだったので、すべての動作の一部始終を目撃することができた。このため、それぞれの部分の役割をはっきり理解することができた。すっかり得した気分に浸ることができたので、すぐそばのコンビニでコーヒーとおやつを買い込んで、かなり長時間居座ってしまった。