海外旅行を促すためのガイドブックをつくっていて、なにが一番たいへんだったというと、旅行に行きたい気分との戦いであった。特に終盤の「モデルコース」を組み立てているときがつらかった。自分が行く気持ちで、全力で調べて、全力で組み立てたためだ。
もちろん自分が行ったことがある場所を中心にコースを設定しているのだが、当時と状況が変わって新たなものができていたり、行きそびれた面白そうな物件を見つけたり、さらに効率よく巡る手段を思いついたりと、やっぱり行かねば!という気分にどうしてもなってしまう。設定したモデルコースは、実はその実行可能性をまだ誰も証明できていないのだ。
どなたか、モデルコースをトレースする旅に、一緒に行きましょうよ。
ちなみに上の写真は、ニューウェ・マース川の河岸から、エラスムス橋とOMAによる高層ビルがあるウィルヘルミナ埠頭を早朝に眺めた様子。ロッテルダムのイメージが強く表れている風景なので、書籍の中でも使用している。
【お知らせ】
写真をいくつかご提供くださったいしたにまさきさんが、本書の記事を書いてくださってます。
『ヨーロッパのドボクを見に行こう』にデュッセルドルフの建築・ドボク写真を提供しました
56冊目「ヨーロッパのドボクを見に行こう」八馬 智
三鷹サウンドさんも、発売前ながらエア書評をかなり的確に書いてくださってます。そう、自慢話の本なんです。
八馬智さんの「ヨーロッパのドボクを見に行こう」