『100均フリーダム』の著者である内海慶一さんの「唐突感こそが、香川県立体育館らしさなのだと思う。」というツイートを見て、「しまった」と思った。丹下健三によるこの体育館は3年前に立ち寄ったことがあるのだが、屋根構造を反映した奇抜で圧倒的なフォルムに気取られて、街との関係をチェックしそびれちゃったのだ。対象物と周辺の関係は気にするように心がけているつもりなのだけど、興奮のあまりうっかり忘れることもしばしば。内海さんが指摘している「唐突感」は、本当にその通りだなあと深く納得しつつ、深く反省した。
竣工は代々木体育館と同じ1964(昭和39)年。耐震性に問題があり補強工事をやろうとしたのに入札不調が続いてしまい、取り壊しの方向で動いているらしい。今では実現できなさそうな近代建築物がなくなるってのは、なんともやりきれない気分になるね。ちなみに3年前も、剣持勇がデザインしたロビーの什器類は確認できたものの、すでにアリーナには入れなかったので、なくなっちゃうとすればたいへん残念。
ところで、全体の造形に代々木体育館や弓張岳展望台のようなシャープさがない気がするんだけど、構造設計は坪井善勝じゃないのかねえ。ネット上を少しだけ探索しただけではヒットしなかった。そのうち調べておこう。というか、以前も調べようとしていたことをいまさら思い出したので、ここにメモを残しておく。
唐突感こそが、香川県立体育館らしさなのだと思う。 pic.twitter.com/CDPFbYGZoO
— 内海慶一 (@pictist) 2017年5月12日