山口県に行く機会があり、これまで行ったことがなかった萩にも立ち寄ってきた。とは言え、近代建築を少し見ただけで、有名な城下町には全く立ち寄ることができずに終わってしまった。その代わりにと言ってはなんだけど、ほぼ予備知識が無い状態にもかかわらず、萩反射炉には行ってきた。
これがなかなか不格好でステキだった。石積みもなんだかゆるくて親しみがある感じだし。案内板によると、どうやら実用段階のものではなく、試作段階のものらしい。それなのに現物が残っているってのはとても素晴らしいよね。プロタイピングってのはものづくりに不可欠な過程だし、失敗をなかったことにせずに積み重ねていくことも大切な姿勢だし。
ちなみにこれのコピー元である佐賀の反射炉の跡地を見に行ったことがあるのだが、ちょっとしたプレートと碑があるだけで、悲しいほどに痕跡が見られなかったな。