はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

道路

大黒様

どこがどう結ばれているのかよくわからない巨大立体パスル、大黒JCT。使っていない飾りの桁がいくつかあるんじゃないかと疑いたくなる。

緑の階段

草木が自生できないような勾配の斜面を緑化するのって、どう捉えたらいいのかよくわからない。いろんな苦労の末にようやく緑化されているのだろうけど、なんとなく偽善のような匂いも漂っている。

まわるバス

高尾駅にはバスのターンテーブルがある。右側のひもを引っ張ると回る仕掛けになっている。乗ったまま回りたいな。

架設の後始末

先月架設された東金JCTのその後を、用事のついでに見てきた。昼間に見ると、夜とはまた違った表情だね。これはすてきなJCTになりそうだ。クルマでのアクセスもいいし、これからもときどき様子を伺いにこなきゃ。 JCTの地面に目を転じると、あのかっこいい800…

囲われた橋

大橋ジャンクションは完成に向けて着々と工事が進んでいる。今年はじめのときからずいぶん様子が変わった。首都高速3号渋谷線との接続部の橋梁は、遮音のためか投物防止のためか明暗順応のためか、鋼製の檻で囲われることになる。走行景観のダイナミックな…

海底の遊具

東京湾アクアラインの海底トンネルにはすべり台がたくさんある。もちろん遊ぶものじゃなくて本気のものだ。本線の下層には秘密の避難通路があって、そこに降りるための仕掛けだ。いくら滑りたくても非常時以外はだめだよ。ちなみにこの避難通路は、煙やガス…

高速道路技術見本市

昨日はハイウェイテクノフェアという、高速道路の保守や管理などに関する技術や製品の展示会に行ってきた。一般消費者向けではない世界は知らないことばかりで、実に楽しかった。いろんなところでいろんな努力があることを感じたり、プロの専門知識の奥深さ…

露天掘鉱山的

高瀬ダムの天端から見た風景は異様だった。岩石で築かれたダム下流面を駆け上がる道が幾重にも刻まれ、そこを何十台というダンプトラックが列をなして疾走していたのだ。まるで南米の奥地にでも来たような感覚。行ったことないけど。

段違い平行道

職場の近くにちょっと気になる道路がある。2車線の道路に平行して、高低差がある側道が、300mほどの長さにわたって不自然に延びているのだ。間の法面には背の高い木が生長して列をなし、側道の端部は路面がぐにゃりとねじれて強引にすり付けられている。街…

不自然な自然

広い幅員の路面と背の高い遮音壁で構成された道路空間に、ベルト状の植栽が挿入されている。騒音の緩和という側面もあるかもしれないが、緑による心理的効果を狙ったものなんだろう。心地よい環境や景観を形成するために、植栽の助けを借りることはよくある…

新車で渋滞

この前の休日、1ヶ月ちょっと前に勢いで契約したクルマが納車された。早速ETCを使ってみたくなって、ディーラーからそのままドライブに。千葉市内から高速道路で南下してアクアラインを通り、首都高をくるっとまわって千葉に帰るという東京湾周遊コース…

都市の長大トンネル

2007年の暮れに開通した首都高の山手トンネルを、ようやく初めて通ってきた。勝手に巨大な断面と緩やかな線形を持つアクアラインのようなトンネルだと思いこんでいたのだが、実際に走ってみるとかなり印象が違っていた。微妙なカーブやアップダウンが結構多…

釣られる消費者

20日から東京湾アクアラインなどで、土日祝の通行料金が大幅に割り引かれている。これによりアクアラインでは、通行台数が先週末に比べて35%増加したとのこと。来週末から全国の地方部に広がるこの施策は、環境問題や交通渋滞などの面でやや疑問が残るが、消…

興奮の現場

先日報告した大橋ジャンクション見学会の模様(A/B/C)を、大山さんがデイリーポータルZの記事にしてくれた(みんなで建設中のジャンクション鑑賞)。当日の興奮がよみがえってくる、ものすごく前のめりな素晴らしいレポートなので、必ず読んでくださ…

シュールなプレゼン

工場見学や現場見学では、まず始めに全体の概要を周知するブリーフィングが行われることが一般的だ。今回見学させていただいた大橋ジャンクションでも、当然行われた。 それが驚いたことに、すでに躯体が構築されているループの内部空間で行われたのだ。6%…

街の中の巨大コンクリート塊

住宅都市整理公団の大山さんが企画した大橋ジャンクション見学ツアーに参加させていただいた。大橋ジャンクションとは、現在建設中の画期的なジャンクション。狭い土地の制約の中で、地上の高架橋と地下のトンネルを結ぶジャンクションのため、かなり無茶を…

かに

やっちゃった系の中では、レベルが高い。

冬道

北海道の道路に設置されている矢羽根は、冬の荒天時にようやく真価を発揮する。場合によっては、命を救ってくれる。個人的にも、ありがたい思いを何度も経験した。でもね、非常時に目立つことが使命の矢羽根は、常時には不要なもの。そのことを忘れちゃいけ…

ヤバネ

北海道のとある田舎道。ここには本州ではあまり見られない道路作工物がある。車道の縁端部を示す赤白の矢印、通称・矢羽根(やばね)、正式名称・視線誘導柱。 もともとは除雪作業の範囲を示すためのものとしてどこかのメーカーが開発したものらしいが、結果…

S字鑑賞

春にリニューアルオープンした首都高の代々木PAに寄ってみた。 2Fの休憩スペースは、とても心地よい空間だと感じた。南側には大きな窓が設けられており、程よい開放感がある。そこからは、正面に明治神宮の森を、手前にダイナミックな線形の首都高4号線…

東京でパークアンドライド

東京駅と首都高は直結している。そんな驚愕の事実を、つい数年前に知った。以前、実際に見に行ったのだが、八重洲地下駐車場の地上出口の隣に首都高出口があり、ちゃんと通行料金を払う窓口もある。ぱっと見は普通だけど、ちょっと考えるとびっくりする眺め…

土と構造物のおさまり

デンマークで見かけたボックスカルバート。造形は簡素なのだが、かなりよく練られている。側壁の傾斜はユニークなフォルムを生み出し、内部の閉塞感を軽減し、交差点への視認性を格段に向上させている。そして、素直な盛土とのおさまりがとても効いているよ…

原初の橋

たとえ小さな澪筋であっても、土地を此岸と彼岸に分断するには十分だ。 かつて、偶然の倒木を人が渡り、道が生まれ、交流が生まれ、摩擦が生まれ、文化が生まれた。 ・・・のかもしれない。

物流モードの変遷

先週末、「新春ジャンクション見物ツアー」なるものに参加した。これが、実に内容が盛りだくさんで、新たな発見がたくさんあった。主催の日本ジャンクション公団総裁の大山顕さん、このような機会を与えてくださり、どうもありがとうございました。 特に感激…

世界を分け隔てる壁

周辺地域にとっての高速道路は、日常生活と直接的には無関係でありながら、騒音や排気ガスを発生させる迷惑施設と言っても差し支えないだろう。一方、都市間の交通を効率よく捌くことは、都市機能にとっては必須である。だから住宅のある箇所では、城砦のよ…

蛇の橋

縦断や横断が大きく変化する橋梁は、施工がとても難しいと聞く。この橋をつくった施工者の方々のご苦労を称えたい。しかし、そんな感情もねじれた形になってしまう。こんな大胆な線形の橋は、そうそうお目にかかれない。ものごとの本質を見失ない、エンジニ…

もやし

等間隔で並ぶ照明柱は、人の意識に上りにくい。彼らは“夜間に路面を照らす”という重責を果たすことが本懐であり、“昼間に目に付く”必要など全くない。勢いで目立つように工夫してしまったものの多くは、残念なことになっているのが現実だろう。 かくいう僕も…

ヌード・ボックス

あまりにも唐突である。平坦地にわけのわからんコンクリートの塊が置かれているのである。その幾何学的形態は、なんとも言いようのない異様さを放っている。これは函渠、もしくは、ボックスカルバートと呼ばれる道路構造物である。この上に土が盛られ、路盤…

山の中のJCT

首都高から中央自動車道を西進してしばらくすると、高尾山の中に入る。 カーブが多い登り坂を緊張しながら走っていると、巨大な構造物群が忽然と姿を現す。豊かな緑に囲まれたこのジャンクションは、異様な存在感を放っている。 構造物が周辺環境から完全に…

直交の街

現地調査時にはいつも、じっくり地図を見る。地図を見ながら風景を想像する。土地の利用や道路の形状で、なんとなく雰囲気がつかめるものだ。しかし、それがうまくいかない場合もある。サンフランシスコ周辺を広域的に見ると、その海岸線の形状から、いかに…