はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

設備

京都エスカレーター

これは京都駅で見かけたすてきなエスカレーター。個人的に、細くて長いやつは好み。 デイリーポータルZ「みんなでエスカレーターを見に行った」を見て、あらためてエスカレーターの魅力を教えてもらい、ほのぼのした。エスカレーターツアー行きたかったなぁ。…

棚田式立体駐車場

京都を訪ねる機会を得たので、市内をすこし散策した。盆地になっている市街地の辺縁部には結構な坂があって、景観の変化が面白い。そこでは駐車場も面白い。

囲われた橋

大橋ジャンクションは完成に向けて着々と工事が進んでいる。今年はじめのときからずいぶん様子が変わった。首都高速3号渋谷線との接続部の橋梁は、遮音のためか投物防止のためか明暗順応のためか、鋼製の檻で囲われることになる。走行景観のダイナミックな…

海底の遊具

東京湾アクアラインの海底トンネルにはすべり台がたくさんある。もちろん遊ぶものじゃなくて本気のものだ。本線の下層には秘密の避難通路があって、そこに降りるための仕掛けだ。いくら滑りたくても非常時以外はだめだよ。ちなみにこの避難通路は、煙やガス…

新技術のカタチ

東京港臨海大橋の中央防波堤側架設のとき、桁と橋脚の接点である支承の高さがやけに低いことが気になった。あれだけの荷重を支える箇所なので、とんでもなくでかい積層ゴムの支承を想像していたので。 富津の浜出しのとき、まじまじと支承部分を眺めてみると…

群生する箱

上海で見かけた雑居ビル。様々な室外機で埋め尽くされた壁面には、鬼気迫る勢いが生まれている。ここまで徹底していると、良し悪しや好き嫌いといった尺度は通用しそうにないね。

ぐるぐる

だいぶ前の話で恐縮だが、ダムの萩原さんがDPZでとても面白い記事を書かれていた。 グッゲンハイム駐車場めぐり 時々使っている千葉そごうの駐車場は前から気になっていたのだが、内側がこんなにすてきなことになっているとはぜんぜん知らなかった。 過日…

冬道

北海道の道路に設置されている矢羽根は、冬の荒天時にようやく真価を発揮する。場合によっては、命を救ってくれる。個人的にも、ありがたい思いを何度も経験した。でもね、非常時に目立つことが使命の矢羽根は、常時には不要なもの。そのことを忘れちゃいけ…

デートスポット

コンビナートの装置に灯るライトは、保守点検のためのものだ。少ない灯具で効率的に照明することが、設計の肝なんだろうね。少なくとも、外観を飾るためのライトアップではない。 しかし、なかなか美しい。 クリスマスのデートには、コンビナートを巡るのを…

熱帯の排水管

今週の初めから、台湾に来ている。しかし、あまり出かけることができない。せっかく南国にきているのに、ストレスがたまる毎日だ。 移動のバスから眺める台湾の高架橋は、総じて、排水管がやけに目立っているように感じる。管径が太く見えるし、排水枡の間隔…

下部工付きバルコニー

橋梁において、桁や橋面は「上部工」、橋脚や橋台は「下部工」と呼ばれている。上部工と下部工の接点には「支承」もしくは「沓」と呼ばれる荷重を上手く伝える装置があり、それなりの頻度で点検をする必要がある。このため、下部工には点検のための足場とし…

ヤバネ

北海道のとある田舎道。ここには本州ではあまり見られない道路作工物がある。車道の縁端部を示す赤白の矢印、通称・矢羽根(やばね)、正式名称・視線誘導柱。 もともとは除雪作業の範囲を示すためのものとしてどこかのメーカーが開発したものらしいが、結果…

ブラジルのパイプ

最近、自分はかなりのパイプ好きであることを自覚しはじめた。あるとき、工場の眺めの何が好きかと問われた場面で、悩んだあげくにうっかり「パイプ感」と言ってしまったのだ。でも、世の中にはもっとパイプを愛している人がいる。たとえば、映画監督のテリ…

ポーズ

お台場にいる自由の女神は、観光名所のレインボーブリッジを背景に、記念写真を撮っているように見える。 無邪気に、ガッツポーズで。

世界を分け隔てる壁

周辺地域にとっての高速道路は、日常生活と直接的には無関係でありながら、騒音や排気ガスを発生させる迷惑施設と言っても差し支えないだろう。一方、都市間の交通を効率よく捌くことは、都市機能にとっては必須である。だから住宅のある箇所では、城砦のよ…

しくじった擬態

自然を模倣するのは難しい。表層だけを模倣すると、ろくなことにならない。積雪寒冷地の切土法面には、雪崩防止柵という工作物がよく設置される。法面の雪が一気に道路側に滑ると、大きな災害になるからね。通常の雪崩防止策は、スチールのパイプを組んだも…

もやし

等間隔で並ぶ照明柱は、人の意識に上りにくい。彼らは“夜間に路面を照らす”という重責を果たすことが本懐であり、“昼間に目に付く”必要など全くない。勢いで目立つように工夫してしまったものの多くは、残念なことになっているのが現実だろう。 かくいう僕も…