整備が着々と進められている北陸新幹線の神通川橋りょう。箱桁橋のPCケーブルを思いっきり外に出してみたら斜張橋のようになってしまった「エクストラドーズド」という形式の橋。構造的にはPC箱桁に近いけど、見た目は背の低いPC斜張橋である。
この形式のデザインは、僕も一度だけ韓国の橋で関わったことがあるんだけど、カタチをまとめるのがすごく難しいんだよね。緊張感が漂うシュッとした外観に整えることがどうしてもできなくて。
道路橋よりも荷重が大きくたわみ制限が厳しい鉄道橋であるこの神通川橋りょうも、案の定ものすごく重厚感があるね。遮音壁の存在やケーブル定着部のギザギザがばっちり効いているし、隣に架かっているトラス橋との対比も手伝っている。各所をシャープに仕上げているから、それでもなにも考えずにやるよりは引き締まって見えるのだけど。
背景のおどろおどろしい雲の影響もあるだろうなあ。そこは脳内補整して見てね。