はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

飛行機に泊まる

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オランダ人のやることは、時々わけがわからない。でも、クレーンをホテルにしてしまうことに比べれば、旧ソ連でつくられて旧東ドイツで使われていた旅客機「イリューシン18型」を改造して、ファーストクラスなんてもんじゃないスイートルームに仕立て上げることは、まだ予測の範疇なのかもしれない。

そう思って覚悟したとしても、実際はなかなかすさまじいことになっている。ベッドやシャワーやトイレや洗面台があるのは当然としても、リビングルームやキッチンやバルコニーやジャグジーやサウナまで用意されているのはどうなんだろうか。液晶ディスプレイに至っては、合計3台あることが確認できた。おそらく定員の2名では、これらの設備をフルに使い倒すことは困難だろう。僕はいろいろいじってみようと、あまりにも興奮しすぎて、寝不足になった。

ちなみにコックピットだけはオリジナル。随所にロシア語が刻まれている空間を、飽きるまで好き放題いじり倒すことができるんだよ。だってここに泊まっているんだから。今夜だけは僕の飛行機なんだから。蛍光塗料が塗られている計器類は、夜間はブラックライトによって幻想的に浮かび上がる。そんなのテンション上がりまくってしまうに決まってるよねえ。

このホテル「Airplane Suite」はアムステルダムから東に100kmほど行ったTeugeという街の飛行場にある。航空学校が併設されているらしく、小型の飛行機がかなり頻繁に離着陸する様子がすぐそばで見られるよ。

そんなこんなで、思っていたよりもはるかに楽しめるホテル。詳細は以下のサイトからどうぞ。予約もできるよ。思い立ったが吉日だよ。

HOTEL SUITES.NL

ついでにロイターによる動画も添付しておこう。


Dutch hotel plane takes off Video Reuters com - YouTube