はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

給水塔ホテル

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千葉高架水槽についてツイートしていたときに、2年ほど前のケルン訪問時に泊まった給水塔リノベホテル「Hotel im Wasserturm」のことをブログに残していないことに気がついた。少々忘れかけているが、写真を見ていろいろ思い出したので、今回あらためてメモを残しておく。

1872年につくられたレンガ造で給水塔は、高さが36m近くあり、当時は欧州最大だったらしい。水槽は鍛造だったとのこと。第2次大戦で上部が破壊されてしばらく廃墟だったが、1990年からは全88室の高級ホテルとして生まれ変わり活用されている。円形のフロアが特徴的で、平面図がデス・スターっぽい。水槽を支えていた下層階の空間構成が面白く、SF映画に出てくる基地のような雰囲気を楽しむことができたよ。

全体的に、質感の高い空間がつくられていた。少し奮発して泊まったメゾネットタイプ部屋は広々としいて清潔で、アメニティやミニバーなども充実していたな。でも、暖房が効かずに、終始寒かったことを憶えている。最終日に行こうとした最上階のレストランはミシュランの星付きと聞いて後ずさり、結局1階のレストランに行った。それなりにセレブ感を覚悟して行けば、もっと楽しめると思う。

地下鉄駅からも近く便利がいいけれど、観光地ではない住宅地エリアなのでそれなりの心構えでいた方がいいだろう。高級ホテルらいしいけど、それほど高額な印象ではなかった。これは時期的なものかもね。部屋数もグレード数も多いので、これまで泊まったユニークなホテルの中では、ずいぶん泊まりやすい部類だと思うな。逆に言えば、さらに給水塔感が強いと良かったかも。個人的には。