はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

将来対応の角

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旭川の繁華街にあるビルの側面に、大量の角(つの)が盛大に飛び出していた。神田明神の近くで見たビルにも似たような角が生えていたなあと思い出したのだが、いまひとつその役割がピンとこなかった。SNSを通じて、複数の方から増築のための仕掛けだろうという話がもたらされたのだが、どうにもスッキリと腑に落ちてこない。

もしかすると、この角から将来対応のむなしさを感じたのかもしれない。楽観的で計画性のない、行き当たりばったり生き方を指摘された気分になったのかもしれない。思い描いていた夢を中途半端にあきらめてしまった人の姿を投影しているのかもしれない。

そんな風に悲観的な内省をしてみても、つらくなるだけだな。以前高岡で見た増築物件の楽観さは、まぶしいほどに魅力的だった。やり過ぎない程度の将来対応と、強引かつ柔軟な対応力を推進した方が、よほど楽しそうだ。