2016年に六本木の21_21 DESIGN SIGHTで開催された「土木展」が、なんと上海に巡回している。オリジナルの展示には僕もそれなりに関与したし、今回の巡回展にも作品をこっそり展示させていただいているので、なんとか現地に見に行きたいと思っていた。ずっとスケジュールを調整していたのだが、どうしても大型連休後半に2泊3日という日程しか残らなかった。むちゃくちゃに高額な旅なんだけど、意を決して、10年ぶりに上海に行くことにした。
10年前の上海訪問時には、生活感に満ちて迷路のように入り組んだエリアを対象地として、散策やヒアリングを行った。あの街はいったいどうなったのだろうかと気になっていたのだが、googleマップではちゃんと表示されず、場所も特定できていなかった。今回の訪問を機に、もし残っていたら再訪しようと「百度地図」のストリートビュー的な画面を見てみたが、なんとすっかりがれきの平坦地になっており、その生々しさに驚愕した。
今回の旅では、ジリ貧の日本を様々な面であっさり抜き去った中国の、ほんの一部を体感したいと思っている。2泊3日しかないけどね。