はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

毎日が遊園地

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3月に広島に出張した際に、ずいぶん前から「いつか見に行くリスト」に入れていた「スカイレール」を、ようやく体験できた。噂に違わず、血湧き肉躍る唯一無二の新交通システムだった。なにしろ懸垂式モノレールなのかロープウェイなのかゴンドラなのかケーブルカーなのかアトラクションなのかよくわからないし、異常な急勾配のレールが街の上空を貫いているし、スキー場やテーマパークのような非日常感すら漂っている。来訪者としては脳天気にここに住む方々に嫉妬せざるを得ないが、実際はどのように受け止められているのだろうか。結構な傾斜地に展開する住宅地は「スカイレールタウンみどり坂」と呼ばれていることからも、この宅地開発におけるシンボルであることは間違いのだろうけど。

そんな興奮を訪問直後にTwitterでつぶやいたところ、さっそく多数かつ詳細な情報が寄せられて、いろいろ勉強になった。基本的な駆動方法は急傾斜に対応すべく、ゴンドラと同じように端部のモーターから循環するロープによって牽引するもので、駅部ではリニア駆動に切り替えられる。その一方で、強風や曲線の平面線形に対応すべく、ケーブルではなく鋼桁を軌道にしている。もちろん、地上に路面があるケーブルカーのようなスタイルでは、縦断線形の急激な変化に対応しきれない。なるほど、仕組みからしてハイブリッドなわけだね。鉄道方面も関係する激レア物件であるだけに、コアなファンが多い乗り物であることを実感したな。ちなみに開業は1998年とのこと。客車の定員は25名とのこと。