バルセロナでは調子に乗ってガウディ関連施設を6つも見に行ってしまった。まるで建築マニアの建築巡礼だけど、なにしろガウディの卓越した造形力や空間構成力には、建築素人の僕にもひしひしと伝わる凄みが十分にあるので、飽きることはなかった。しかしまあ、何から何まで過剰とも言える美への執着に満ちあふれているので、かなり胃がもたれたことも事実だけどね。
建築家もしくは芸術家として、ガウディは十分な実力があったことは間違いないのだろうが、エウゼビ・グエルという大富豪の慧眼パトロンがいたから世に出たという側面もある。グエル邸を訪問し、そのことを思い知らされた。だってこんな吹き抜け空間が個人の家にあったりするんだよ。金持ちにもほどがある。
良き発注者は、良き人材、そして、良き文化を育てるのだなあ。