はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

2013-07-01から1ヶ月間の記事一覧

謎のコーナー

JR総武本線の擁壁に隣接している道路および駐車場。見れば見るほど謎めいている。そのまま進むと確実に擁壁にぶち当たる車両通行帯、スペースの中央に位置する2つのポール、おそらくこの位置と方向しか無かったのであろう強引にねじ込んだ駐車マス、意味…

古城の軽い橋

カルロ・スカルパが手がけたヴェローナの「カステルヴェッキオ」には度肝を抜かれた。古城を改修した市立美術館なんだけど、動線や空間構成からディテールに至るまで、全く隙のない圧倒的な質の高さを体験することができるので、近くに行くことがあればぜひ…

コンクリートの造形

ロミオとジュリエットの舞台として有名なヴェローナに架かる3径間のPC箱桁橋。ピエール・ルイジ・ネルヴィの設計により1968年に完成したもので、Risorgimento Bridgeという名前。イタリア滞在時は、ネルヴィの作品(オリンピックドーム、展示物のない展示空…

パリの日本橋

海外に行く際に、見どころを人に尋ねるのは、ごく自然な行動だと思う。そうやって人様に尋ねられると、こちらもよろこんで教えようとするのだけど、時々ハッと我に返ることがある。僕が紹介するラインナップは本当に楽しんでもらえるのだろうか、いくら何で…

南仏大観音

2年前、エッフェルが設計したガラビ鉄道橋から、カラトラバが設計したリヨン・サン=テグジュペリTGV駅のに移動する途中、ほぼ思いつきでル・ピュイ=アン=ヴレ(Le Puy-en-Velay)という街に立ち寄った。妙に尖った地形が気になったので。 わりと大きめの…

赤い靴

西海橋はなんで支承と高欄だけ赤いのかねえ。わずかな面積にだけ差し色を使うという、オシャレ手法かねえ。素材感を活かしたモノトーンコーデの中に、ワンポイントで元気のいい色を使うと、大人カワイイ雰囲気が演出できる上に、着回しだってラクになるよ!…

忘却のTGV

先日のネコ鉄塔群を見た翌日にも、全くの偶然でかなりの好物件を見かけていたにも関わらず、そのことをすっかり忘れていた。欧州滞在時において、最もせわしなく移動を重ねて、とんでもない物件数を一気に見て廻ったスイスツアー(たとえば、スイス橋梁巡礼…

フランスの猫たち

プレゼン資料をつくるために海外で撮った写真を漁っていたら、なかなか魅力的な写真を発見した。フランスの高速道路のパーキングエリアから撮った写真に、これでもかと言うほど送電鉄塔が写り込んでいてびっくりした。広大な土地を遠慮無く自由奔放に使い、…

神々しい駐車場

千葉の宝のひとつ、そごうのぐるぐる駐車場タワーの中央部。 未来世紀ブラジルのラストシーンに登場した発電所のクーリングタワーの内部にも似た眺めであり、二重らせんのスロープを定着しているアンカーが壁に点々と並んでいる様は、天に昇るような荘厳な気…