昨年の秋から頻繁に富山を訪れるようになった。「インフラツーリズム」という新しいコンセプトに基づいて、富山土木を観光対象として扱ってみようというプロジェクトに参加していたためだ。ちなみに上の写真は堀込み式港湾である富山新港の湾港に架かる新湊大橋。きっかけを作ってくれた斜張橋なんだけど、それ以外にも見どころがありすぎて、たいへん困った。
何度も訪問するうちに、すっかり富山ファンになってしまった。食べ物はなんでもおいしいし、人は奥ゆかしくもやさしいし、インフラの奥行きは素晴らしいし。それらの多くが特異な地形に由来していることを見出せたときは、かなり興奮したよ。
そんなプロジェクトの成果の一部がひとつのかたちになった。『ロカルちゃ!富山 Vol.13 土木構造物編』という情報誌が刊行されたのだ。『ロカルちゃ!富山』とは、テーマを絞ってマニアックにぐいぐい攻めるというスタイルの、すてきな地域情報紙である。ゆえにインフラツーリズムとの相性は抜群にいいのだ。プロジェクト中に僕が気になったマニアックポイントを、大量に拾い上げて、うまい具合にまとめてくださっており、とても感激している。以下のリンクからPDFファイルがダウンロードできるので、ぜひとも多くの方に見ていただきたい。もちろん富山に行って現物を入手されることをオススメするよ。
なお、過去にこのブログに書いた富山ネタは、次の通り。ピックアップしていると、やたら多いなあ。
何があっても落とさない、紅白橋梁、消えゆく名橋、雪のダム、木でできた山、水鏡の風景、色分けホーム、本気の石積風、重層する交通モード、昭和最初期のコンクリート壁、連担する様、くもじい気分、山岳地下鉄、観光ダム、ダム三昧