はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

後付けの将来対応

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数日前、習志野市の埋立地を歩くフィールドワークに参加させていただいた。この付近は自分の職場の近くであり、いつもは車で往来しているエリアだ。つまり、歩くことはほぼ初めてと言ってよい。

スタート地点のJR京葉線・新習志野駅を出てすぐ、同行のメンバーを完全に無視して、ツッコミどころが満載の魅惑物件に大興奮してしまった。なにしろ、新習志野駅北側の駐車場がすごいことになっているので。柱が目にも鮮やかすぎる赤ということはさておき、ホーム部の床版がラーメン高架からスッと伸びて、外側の列柱のような橋脚に引っかけてある。しかも床版の梁だけが橋脚天端をつなぐ妙な形状の断面の梁にタッチしていて、やはり妙な隙間がある。

なにこれ。貨物線としてスタートした京葉線高架に、駅を後付けしたという証拠なのかね。おそらくそうなんだろうけど、妙なことだらけだ。さらに不可解なのは、写真奥にチラリと見えるワンスパン分の橋脚。もっと長い車両になっても大丈夫なよう将来対応してみたのだろうが、実に中途半端。なんと、下の焼き肉屋の建物に飲み込まれている。ギリシャ神殿の遺跡みたいな佇まいになってもいいようなもんなのに、台無し感が半端ない。もちろん嫌いじゃないけどね。

まあそのうち調べてみよう。その際は、焼き肉店の内部も見に行かないとな。なんにしても、地元のことを知らないってのは、ぬかってたね。反省しなきゃ。