はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

重機

クレーン・フェス

市電に乗って熊本の交通センター(バスターミナル)の脇を通ったところ、あたかも熱気に包まれたフェスが行われていると錯覚するほど、数多くのクレーンやパイルドライバがじゃんじゃん稼働していた。そりゃもう、かっこよさにしびれるよねえ。その時は別の…

スケール感の表現

山口県美祢市にある宇部興産の露天掘り石灰石鉱山では、巨大なダンプトラックが往来していた。しかし鉱山自体を眺めると、その巨大さが全く実感できないスケール感。実際のダンプトラックが気になって、少し調べてみた。別の写真から判定すると、どうやら「…

海から見る電波塔

本日は東京港を巡る某クルーズ船に乗った。僕は様々な港湾でクルーズ体験をしてきたが、これほどフラストレーションがたまる船にはなかなかお目にかかれない。なにしろ、ものすごくいい天気なのにオープンデッキがないのだ。窓は塩で汚れているし。ベテラン…

褐色の雨

年末に妻の写真を一気に見た(記憶の定着に寄与するもの)のだけど、その中の写真で衝撃的にかっこよかったのがこれ。泥をかぶったバスの車窓から撮ったバケットホイールエクスカベーターだ。 なにこの世紀末的ディストピア感。なにこの悪の軍団の秘密基地感…

肥大化した蚊

工業デザインを勉強していた学生の頃、2年次の立体造形の授業だったと思うが「ワイヤー・スカルプチャー」という課題があった。線材である針金を用いて、立体である昆虫を表現せよというものである。この題材として僕は「蚊」を選んだ。そして小さな蚊を捕ま…

バケットホイールエクスカベータまとめ

このブログへのアクセス解析のページをときどき眺めると、マニアックな検索ワードでたどり着いてくださる方が多いなあと感じる。このブログのコンテンツが一般的とは言い難いことはさすがに自覚しているので、こうした傾向はネットの海の向こう側に同胞がい…

巨大重機祭り

大事なことを書き漏らしていたことに気付いた。1ヶ月以上前のことになるが、デッサウへ行ったのはバウハウスの見学のためと見せかけていたのだけど、真の目的は「フェロポリス」を訪れることだった。 ここは、かつて露天掘り炭鉱だった場所を産業テーマパー…

掘削の現場

またしてもドイツのガルツヴァイラー露天掘り炭鉱の見学バスツアーに参加してきた。今回は前回よりもさらに深い現場に潜入し、なんと、あのバケットホイールエクスカベーターが実際に稼働している様子を拝むことができた。いやもう尋常じゃない迫力。こんな…

バケットホイールエクスカベータ

Tagebau Indenの展望台からの眺め。写真右下に写り込んでいるオレンジ色の人たちと比較すると、このマシンがいかにばかばかしい大きさかがおわかりいただけると思う。ドイツ人はなんでこんなものをつくっちゃったんだろう。ああかっこいい。バケットホイール…

あの高炉がついに解体へ

昨晩、蘇我の第五高炉の解体作業がついに始まってしまったとの知らせを受けたので、ちょっとだけ早起きして様子を見に行ってきた。 現場では巨大なジブを掲げたクレーンが稼働していた。ボディに書かれている型番から察するに、800t吊りのクローラクレーン(…

カスタム船

羽田空港D滑走路桟橋部のジャケット据え付けで大活躍した低空頭型フローティングクレーン、役目を終えた現在はどうなったんだろう。この工事のためにわざわざカスタマイズされたのだから、他の工事には使ってもらえないよね。無理やり高さを抑えられたアンバ…

動く彫刻

巨大なクローラークレーンは、どこを見てもいちいちかっこいい。膨大な重力を相手にするこの重機は、えも言われぬ緊張感を醸し出している。だって、これ動くんだよ、絶妙にバランスとりながら。 先日の東金ジャンクションの架設見学会で同行した大山さんが、…

東金の一夜城

東金ジャンクションDランプ橋の架設工事を見てきた。下の交通を一時的にストップし、日本最大級800t吊りのクローラークレーンを使って、闇夜に浮かび上がるやんわりとカーブした鋼箱桁を一気に架けたのだ。4層道路ミルフィーユの最上部の盛りつけは、とん…

遅れた挨拶

東京港臨海大橋のトラス桁架設では、日本トップ3の超大型フローティングクレーンが出動している。こちらの写真でいうと、左から3700トン吊級の「武蔵」、同じく3700トン吊級の「第50吉田号」、4100トン吊級の「海翔」という名前なんだそうな。 そんな彼らと…

JCT番組

昨夜放送されたタモリ倶楽部で、あの大橋ジャンクションが取り上げられた。タモリ一行が松見坂立坑から入って、大橋シールドトンネルの中を歩くというもの。出演者のみなさまは大興奮。そりゃそうだ、とてつもない構造物なんだから。うらやましい。 やっぱり…

折れたクレーン

昨年の秋、お台場の岸壁にちょっと変わったクレーン船が係留されているのを見かけた。やたらとごついL字型の部材が、奇妙なバランスで乗せられた船だ。どうやら、羽田空港D滑走路に使われている鋼製ジャケットを据え付ける、低空頭型のフローティングクレー…

800t

大橋ジャンクションの現場では、巨大なクローラクレーンが稼働していた。履帯の高さだけでも2mくらいある。見学会では至近からも眺めさせていただいたが、そのかっこよさに圧倒された。 この800t吊りというクラスは、日本に数機あるだけとのこと。800tという…

長い腕

上海の街では、いたる所でクレーンがぶんぶん動いていた。万博に向けての建設ラッシュは、とんでもないスピードで行われているようだ。最近では中国経済のバブルがはじけたなんて報道されているが、そんな風にはとても思えなかった。 それと、平気で道路の上…

砂の杭

週末にサンドドレーン船を見て、半年ほど前にも同じような船を見た記憶が蘇ってきた。そこで、そのときの写真を引っ張り出して見比べてみた。よくよく見てみると、ディテールが異なっている。ネット上でイメージ検索してみると、こちらの方はどうやらサンド…

グッドデザイン

今日から3日間、東京ビッグサイトで開催されるGOOD DESIGN EXPO 2008に早速行ってきた。グッドデザイン賞のノミネート作品が一挙公開されるイベントだ。土木分野からは、首都高中央環状線の換気塔とか、代々木パーキングエリアとかが出展されていた。徐々に…

フラクタル作業

ビルなどをつくる際に、建設資材を吊り上げるタワークレーンは不可欠だ。 ビルの成長とともに、どんどん高いところに移動して、大活躍する。 役目を終えたタワークレーンは、どうなるか。 彼よりも少し小さなクレーンを吊り上げて設置し、彼を解体して吊り降…