はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

鉄道

映画の中の橋

橋はよく映画に登場する。単に絵になるということの他にも、此方と彼方を結ぶとか困難を克服するとか道を外れることができないとかの象徴的な意味合いが含まれていたり、効果的な舞台装置として登場することもある。 六角断面の橋脚とプレキャストパネルのウ…

かっこよさに胸焼けする駅

カラトラバによる1994年完成のリヨン・サン=テグジュペリTGV駅。せっかく近くまで行くのだからと、ついつい行程に含めてしまった。近くと言ってもガラビとは300kmほど離れているのだが。 この駅も言葉を失うほどすごかった。カラトラバ特有の造形言語とも言…

鉄道の大聖堂

ベルギーのアントワープ港に来たついでに、以前タリスに乗車したときにちらりと横目で見てから気になっていたアントワープセントラル駅にでも見に行ってみるかと思い立った。来てみてびっくり、僕が今まで体験した駅の中でも一番すごいんじゃないかというく…

宗教建築的空間構成

個人的に地下の大空間には強い魅力を感じる。エスカレーターで地上への上昇を強調されたらもうたまらない。そんな地下鉄駅がロンドンにあった。カナリーワーフという再開発地区の中心にある駅だ。周辺はボリューム感のある高層ビルが林立しているので、この…

多くの見どころが工事中

アムステルダム中央駅の立派な駅舎をじっくり拝見しようと思っていたのだけど、絶賛工事中のため全貌を拝むことができない状態だった。国立美術館も工事中。市立近代美術館も工事中。王宮も工事中。アムステルダムは工事好きにはたまらない街のようだね。

明快な空間

カラトラバが設計したLiège Guillemins(リエージュ・ギューマンと発音するのか?)駅では何度も驚嘆させられたわけだが、空間構成の明快さにも舌を巻いた。最下層の駅中央を駅前広場と同じレベルでコンコースが貫いており、その上には巨大アーチで囲われた…

カラトラバ初体験

ベルギーのリエージュという街に、Santiago Calatravaが設計したLiège-Guillemins駅を見に行ってきた。いやほんと、すごいったらないよ、いろんな意味で。美しさが過剰にあふれていて、とても現実とは思えない。なんというか、むちゃくちゃうまい贅沢なコー…

リフトの余生

ロッテルダムにある1927年につくられたDe Hefという鉄道リフト橋。この区間の路線は1993年にトンネル化されたため、現在この橋は使われておらず、産業記念碑として残されている。 中央のトラス桁はタワー上部の滑車を介してその両端に結ばれたコンクリートの…

風水的見地

ちょっと前に、台湾から来た若者たちを伴って、都内の素敵ポイントを少しだけ巡り歩いた。その道中、浅草橋の高架下建築を眺めているときに、面白い話を聞いた。 これは、彼らにとってはあり得ない住宅なのだそうな。なぜなら、上を通る鉄道により気が流れ出…

下町のモンドリアン

モンドリアンというオランダの画家が描いた水平と垂直のラインで構成された抽象絵画「コンポジション」シリーズを、だれでも一度は目にしたことがあるだろう。なんとそのモンドリアンの巨大壁画が秋葉原駅と浅草橋駅の間の鉄道高架下にある。と言ってもいい…

モノレール雑感

昨日は高架橋脚ファンクラブが主催する千葉都市モノレールツアーに参加させていただいた。地元なだけに個人的に何度も見に行ったことはあるのだが、30名を超える集団でわいわいやりながら眺め歩くという経験は実に楽しく、自分の千葉都市モノレール観も少し…

モノ基地

千葉都市モノレールの車両基地は、動物公園駅からのアクセスがいいよ。隣を流れる川の管理用通路から、2層に重なった桁を見ることができて、お散歩に最適。

吊橋ホーム

台北の剣潭駅はなかなか派手だ。吊橋に見えるけど、そのケーブルは高架を吊っているのではなく、屋根を吊っている。主塔が斜めになっている上に曲線だったり、ハンガーロープの定着部がやたらでかかったり、かなり大げさな部分が多い。でも、そんなことを気…

リノベーションというけれど

鉄道高架下が本来の目的から離れて住宅や店舗などに利用されているいわば高架下建築は、建築と土木が予期せず接触し、その結果のひずみが何もなかったかのように表出されるという、とてもエキサイティングな物件だ。土木構造物のスーパースケールと、建築の…

跳ねる古老

コンビナートで名高い四日市には、末広橋梁という昭和6年(1931年)につくられた跳開式可動橋がある。すばらしいことに、今も現役で動いている。寡黙な働き者の姿はなんとも美しいね。

ふくろうの巣

千葉駅前の交番。モノレールの桁と橋脚でつくられた巣箱のおかげで、この暴力的なまでの姿かたちがなんとなくおさまって見える。かも。

交錯する線

今日はあきれるほどいい天気だった。なので、千葉駅前インフラ積層カオスを見に行ってきた。かなり無茶している感がひしひしと伝わってくる。いい眺めとは全く思わないけど、嫌いじゃない。

山岳地下鉄

最大傾斜31度、標高差373mを5分間で駆け上がる黒部ケーブルカーの車窓より。どこをとっても、いちいちかっこいい。だって、山岳トンネルの中に駅舎があるんだよ。車両の床が階段になっているんだよ。一本のケーブルで上りと下りの車両がつながっているんだよ…

地下のワッフル

東京メトロ千代田線の国会議事堂前駅のホームは、シールドトンネルである上に緩やかに湾曲している。チューブ感満載で、かなりかっこいい。それが現在、さらにすてきなことになっている。補修工事中のために内装パネルが剥がされ、鋼製セグメントがむき出し…

段違い平行道

職場の近くにちょっと気になる道路がある。2車線の道路に平行して、高低差がある側道が、300mほどの長さにわたって不自然に延びているのだ。間の法面には背の高い木が生長して列をなし、側道の端部は路面がぐにゃりとねじれて強引にすり付けられている。街…

駅前カオス

千葉駅前。ここにはモノレール、鉄道、駅前広場、地下歩道、地下車道がある。様々な交通モードの積層は、かなりの混沌を生み出している。 その決め手は、なんといってもモノレールの橋脚だろう。限られた橋脚位置で、複数の曲線桁を受けなければならないって…

接近遭遇

千葉のモノレールは鋼製の懸垂式なので、構造物の外観が煩雑である。お世辞にもデザインの手が加わっているとは言い難い。エンジニアリングよりも政治が優先してできあがった構造物に見える。そんな風に、個人的に好きではない部分があちこちに散見され、鼻…

出会いと別れの空間

コペンハーゲン国際空港の地下の鉄道駅。軌道とホームが、緩やかなカーブを描いている。これは、列車が入ってくるシークエンスを印象づけるために、意図的にカーブをつけたとのことである。 適度な間隔を持って掲示されている広告ポスターが、妙にかっこいい…

飲み込まれた橋

秋葉原の総武線。 ここの高架橋は、もはや土木ではない。 もちろん、建築でもない。 たぶん、メディアに飲み込まれたんだと思う。

くぐるホーム

JR御茶ノ水駅のホームの一部は面白いことになっていて、昔から気になっている。ホームの真ん中に分厚い壁があって、そこには高さおよそ1.5mほどのアーチ状の穴が連続的に空いているのだ。その上部には注意を喚起するための黒黄の縞模様が四角く描かれてい…

亜空間への入り口

地下鉄のホームの端から見た、シールドトンネル内部の様子。 この真円の断面を生み出すシールド工法とは、巨大な掘削機械によってモグラのように穴を掘りながら、同時にコンクリートの壁を構築していくもの。コンクリートの壁は、工場で生産された精度の高い…

懸垂

懸垂式モノレールの軌道。モノレールの形式を大別すると、車両が軌道を跨ぐ「跨座式」と、軌道から車両を吊り下げる「懸垂式」の2通りがある。 詳しく知らずに書いてしまうが、懸垂式のメリットって、なんだかわからない。建設コストは跨座式よりもずっと高…